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図書館がやってない、古本が高い

飛騨市神岡町で新しい取材テーマはないかと探しています。今の状況だと、ものを書いて生きていくには、到底努力もモチベーションも足りていないのですが、2〜3年くらいのうちに、また何か長めのものを書きたいなと。そういうわけで町の図書館に行く気になり、一応事前にやっているかをネットで調べたら、こんなご時世ですから5月上旬までは休みとのこと。田舎だからと自分の意識が低かったことも反省したけど、やってたら行ってただろうし、ちょっと残念な気持ちになった。

3、4日ほど前、ある媒体に記事の企画として、飛騨の山奥のクラフトマンをインタビューしたいとメールをした。こんな状況だから無理のない範囲で、と返答をもらい、見合わせることにした。もちろん、返答も考慮したけど、何かインタビューとか苦手そうな人なんですよね。ただ、面白い人なので、仲良くなりつつ機会があれば取材したいと思っています。

こんな風に、なかなか人に会いにくい昨今で、記者のトップランナーの人たちはぼくとは異次元の苦労をしているだろうなと想像する。もちろん、電話取材は可能だし、流行りのZoomだって使えるだろうけど、直接対峙することは取材を実りあるものにするし、メールやチャットだと声のトーンが伝わらないから、どこかぎこちないコミュニケーションになる。そういう意味だと、Zoomをみんなが使うのが一番いい。とはいえ、図書館が使えないのは困った。飛騨市神岡町の自然史とか歴史に関する情報を見たかったのだけど、この分だといつになるかわからない。

仕方なく帰宅したぼくは、Amazonで古本を漁った。昔ペルーに住んでいたときに読んだけど、現地に置いてきてしまったものや、新しく読みたいけど絶版になっているノンフィクション を探した。最近、古本って高くないですか?Kindle版だと800円とかの本が、古本だと2000円とかいう書籍が普通にある。こういう状況を目の当たりにすると、紙の本が持つ物質的な価値は高まっているなと感じる。伊藤計劃さんのSF小説「ハーモニー」の中で、紙の本はデッドメディアとされ、登場人物は巻物でも読み解くようにいなせな趣味として読書を楽しむんですが、それはもう中身というより、紙の本というハードウェアの方がメインになっています。調べてみたら、ハーモニーの単行本も中古で4500円くらい(定価1760円)。

いくつか古本を注文し、いくつかを諦めた。図書館はやってないし、紙の本は高いし、ネットを見るのも疲れたし。お気に入りの本でも読み返すか。

あ、そういえば。飛騨のクルミで作るコースターの無料配布企画、思ったより反響が薄いので、告知noteを貼っておきます。Googleフォームから応募できます。また出来上がったらnoteで発信しますが、気になる方はぜひ。


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