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離島の保健師をやってみた!「島で学んだ100のこと」

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10年前に沖縄の離島で保健師をしていました。沖縄で、しかも離島で、さらに保健師として暮らした約2年間の日々を振り返ります。100回で連載終了の予定です。
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「離島で保健師をやってみた」第14回 〜はじめての沖縄本島〜 その1

 働きはじめて1週間ほどたったあと、課長さんから「沖縄本島の県庁や保健所に挨拶に行きましょう」といわれ、島に着いてから、はじめて島を出ることになりました。  この島の船は朝と夕方の2便だけで、朝の便だと沖縄本島につくのは11時頃です。夕方の便は沖縄本島発が16時頃です。つまり、朝10時より前の会議や行事がある場合、朝の船では間に合わないので、前日の夕方に出発します。夕方16時以降までかかる会議などの場合も、その日に島に帰れませんので、翌日に朝に帰ることになります。  です

「離島で保健師をやってみた」第8回 〜沖縄本島 出張編〜

 今回は、離島の生活から解放された「出張編」をお送りします。2年間の離島生活で、島の外、つまり沖縄本島および周辺の島々などに出張をした回数は、ほんのわずかでした。おおよそ月に1回ほどのペースで沖縄本島に行きましたが、保健師の研修は案外多く、全部参加していたら、週1ペース以上になるくらいです。陸地が続いている市町村であれば、すべて参加できるかと思いますが、離島の場合はそうもいかず(前回説明した通り、1日の研修が2泊3日になります)、かなり厳選して研修などへ参加していました。

「離島で保健師をやってみた」第7回 〜保健師のオンとオフ 100%保健師宣言?〜

 島で過ごしているときは、ほとんど100パーセント保健師でした。というのも、私が保健師として島に赴任して、約半年でおおよその島の皆様には紹介され、どこに行っても私が保健師であることは認識されていました。これは島の役場の職員や診療所のお医者さんなどはもちろんですが、島の人口も少なく、皆さんがいろいろなイベントで顔を合わせるため、おおよそ半年も住んでいれば、誰が誰だかわかるようになります。つまり島で知らない人がいれば、観光客や不審者扱いとなります。  ですので、ほぼプライベート