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「離島で保健師をやってみた」第7回 〜保健師のオンとオフ 100%保健師宣言?〜

 島で過ごしているときは、ほとんど100パーセント保健師でした。というのも、私が保健師として島に赴任して、約半年でおおよその島の皆様には紹介され、どこに行っても私が保健師であることは認識されていました。これは島の役場の職員や診療所のお医者さんなどはもちろんですが、島の人口も少なく、皆さんがいろいろなイベントで顔を合わせるため、おおよそ半年も住んでいれば、誰が誰だかわかるようになります。つまり島で知らない人がいれば、観光客や不審者扱いとなります。

 ですので、ほぼプライベートはない感じです。どこに行っても何をしていたかはわかってしまいます。別にコソコソ何かをしていたわけではないですが、すこし窮屈な感じになった時期もありました。しばらくすると慣れてくるもので、住民の皆さん同士が、お互い家族のようなもので、そのような関係性だからこそ、島で暮らしていけるんだなあと考えたこともあります。

 保健師にはプライベートがないんだ、とすこし気にされるかたもいるでしょう。特に女性の場合は、プライバシーはとても大切な部分ですよね。そういった意味では、男性の保健師の方が、変な干渉(あとで詳しく)もなく、この部分には順応できるのではないかと思っています。でも保健師の方が、じつは住民の皆様の個人情報を全部知っていたりするので、その部分はお互い様なのかなあって割り切ることにしました。(もちろん守秘義務はきちんと)

 島にいる限り、ほとんどプライベートな時間はありませんが、沖縄本島への出張のときは、すこし自由な時間がありました。離島ですので、船で沖縄本島に行きますが、研修などの開始時間が朝早くであったり、終了時刻が遅かったりすると、島への船の時間に間に合わないことがあります。その場合、たとえば朝9時~夕方5時までの研修があった場合、まず朝の船便で沖縄本島に向かっても、研修の開始時刻に間に合いませんので、前泊となります。そして、夕方の島への船便にも間に合わない場合、後泊となります。つまり1日フルの研修があった場合、2泊3日の沖縄本島研修ツアーとなります。(次回より「沖縄本島出張編」開始予定)
 

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フライトナースや離島の保健師の経験を還元できるようなバーチャルリアリティ環境の構築およびコンテンツ作成が主な研究分野です。研究のための寄付を募っております。研究の成果はこのnoteで公表していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。