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八百屋を辞めてその後、ふるさと納税事業を立ち上げています。

皆様こんにちは。竹下です。
八百屋を辞めて早10ヶ月ぐらいが経ちました。じぶん自身の気持ちの整理もちゃんとついて、今の取り組みを公に発信していくこともできそうなので、noteを綴っています。

タベモノガタリを創業したのは2019年。当時22歳でした。
いわゆる学生起業というやつで、2トントラックを運転して神戸中をかけまわる「八百屋女子」として、メディアにもたくさん取り上げていただきました。

コロナ禍は移動販売をしていました

月商は300万円ぐらい。薄利多売なのでほんと大変なビジネスでしたが、4年間頑張り続けられたのは、「規格外野菜のフードロスをなくしたい」「こだわりある農産物が適正価格で流通する地域流通を創りたい」という志と、

右も左もわからない私を心から応援してくれた方々と、ついてきてくれたスタッフのみんなのおかげでした。

ある日、壁にぶつかった

2022年11月ごろ、ちょうど一年前だったと思います。
志を実現するには全国に広げたい。でも全国どころか、神戸を出ることさえできないじゃないか、と。

行動力と気概だけは人一倍ある自信がありましたが、それだけでは越えられない壁でした。頼れる人もたくさんいて、相談に乗ってくださる方ももちろんいたのですが、私自身の力不足でそれを吸収して実現することができませんでした。

「もうこれは一度やめた方がいいかもしれない。」

それに気づいてしまったときは、言葉では表せないような感覚で。
たくさんの人の期待を裏切ったこと(みんなは優しいからそんなことないと言ってくれるんだけど)、過去の自分を否定しているような感覚、絶望というわけではないけど、喪失感みたいなのは大きかったです。

一度会社を閉めて、経営者としての力をつけるために別の会社で修行しようと決めました。またもう一度、食の分野に帰ってきて、志を実現するために。

「じゃあ俺のところくる!?」と二つ返事で返してくれた人

タベモノガタリ株式会社は、株式会社ボーダレス・ジャパンから出資を受けて創業しました。(当時学生でビジネスコンテストに出たら、ボーダレスジャパン賞を受賞したのです。)

その代表の田口社長にお礼の挨拶に伺ったとき。何するか決めてないけど就職しようと思いますという話をすると、「じゃあ俺のところきたら!?」と福岡で新規事業立ち上げをしないかと、散々挑戦のチャンスを与えてくれたボーダレスが、また私にチャンスをくれたのです。

いろんな気持ちもあって、一週間ぐらい考えます、と返事して神戸に帰ってきたのですが、田口社長に「福岡に行きます」と返事をしたのは翌日のことでした。心躍る方に進もうと思ったのが理由。

その2週間後、福岡に家を借りて初出社しました。(家を借りられる最短で引っ越した)

引っ越しは、スーツケース1つ。

そして、始まったのが「ふるさと納税事業」

私は正直、新規事業のつくり方を学べたら何の事業でも良かったので、田口社長の新規事業案リストの中から選ぶことになりました。(ソーシャルビジネスリストがあるってどんな頭してるんだ…とプチ衝撃でしたね)

そして、選んだのが「ふるさと納税」。最近テレビでもよく見ますが、「返礼品の買い物サイト」みたいなことになっているけど、本当は「自分の納税先を自分で選べる制度」(納税のお礼に返礼品をもらえるのは悪いことじゃない!)。

ふるさと納税の本来の在り方へ、もっと別の可能性へ。と始めたのが、【クラウドファンディング型ふるさと納税】でした。ふるさと納税forGood!というサービスです。(開発もまだまだこれからでエラーがたくさん出たりします(涙)がんばれ竹下って思いながらサイト見てやってください。)

キャッチコピーがすき。

クラウドファンディングはご存じの方多いと思うのですが、それをふるさと納税の仕組み(寄付したら税控除を受けられる!)を掛け合わせたようなイメージです。従来通り、お得な返礼品ももらえます。

食のプロジェクトもあります。やりがい!

私はオーガニック給食のプロジェクトにふるさと納税して、有機野菜を返礼品にもらいました!

ぜひ今年のふるさと納税、一緒にやりましょう!


八百屋時代の、私を救う事業でもある

前述の、納税先を選べるふるさと納税を!という意義もあるのですが、実はもう一つ大切な意義があります。

それは、【地域課題を解決する人の資金調達を応援できる】仕組みだということです。

いくつかプロジェクトを見ていただけたら分かるのですが、プロジェクトの実行者が、行政職員・民間起業家と様々います。

行政職員の方は、「本当はこういうことやりたいんだけど、町の予算的にこのプロジェクトに割けない」とか、「もっと多くの人を巻き込みながら地域を良くしていきたい!」という想いを持ったアツい方ばかりで、

一方で民間起業家(NPOなど非営利の方も多いです)の方は、「手弁当だとしてもやり続けたい。地域を良くしたい!」と覚悟を決めている方々ばかり。そんな方々が活動を続けられるようにクラウドファンディング型ふるさと納税を活用して資金調達ができるようになっています。

八百屋時代にこれがあれば、私めっちゃ活用できてたなと思うし、もっとダイナミックな事業展開ができたんじゃないか、とも思います。
当時の私みたいに奮闘されている方が全国各地にいます。彼らがもっと事業推進できるように翼を授けるのも、今回のふるさと納税事業で成していきたいことです。


もう少し、福岡で頑張ります。

ボーダレスに入社して、早いもので9ヶ月が経ちました。正直、めっちゃ成長しました(笑)「方向性は間違ってなかったけど、こういう細かいところで成否を分けるのか!!!」って痛感してます。

と同時に、自分の苦手なこともたくさん発見しました。手前味噌ですが学生時代からそつなく色々こなすタイプで(関学時代も学部成績2位とかだったし)、平均点ぐらいはどの分野でも出せると思ってました。

まあでもやっぱり、社内メンバーを見てると、「これ私より他の人の方が絶対できるから、私がやらん方がいいな」と思う仕事もたくさんあって、自分の強みと弱みとの陰影がはっきりしてきた気がします。

学びには終わりがないし、死ぬまで自己成長するもんだと思ってるので、修行に終わりはないと思ってます。でもなんとなくわかるんです、あともう少しだなって(笑)自分にできることを、また今日も頑張りたいと思います。

Be Ambitious!
竹下友里絵