トータル・リコール(1990)

アーノルド・シュワルツェネッガー主演、ポール・バーホーベン監督の1990年作品「トータル・リコール」を久々に再見。


おばさんの顔パカパカとか、外に飛ばされそうになって手すりに掴まったまま身体が浮いてる姿とか、地下鉄ホームに入るときのレントゲンみたいな警備とか、独特のデザインのミュータントとか… いちいちインパクトがある各場面は覚えていながら、お話の筋はかなり綺麗さっぱり忘れていたので、とても楽しくワクワクしながら最後まで見ることができました。

人の記憶を消したり、新たな記憶を植え付けられる技術が確立した世界で、"記憶だけの火星旅行"をしようとした主人公の身に起きるアクション満載の大事件。

いま起きていることが現実なのか、頭の中だけで起きていることなのか。そもそも自分は誰なのか? そのあたりを如何様にも解釈できる余地を残しながら謎解きを進め、記憶が曖昧だからこそできる"立場の逆転"で驚かせるという脚本の完成度は高い。

監督が監督なので、いつもの徹底したリアリティ溢れる描写は健在。思い切りリアルに傷つき、撃たれ、飛び散り、死体がゴロゴロ転がることになりますことだけ、ご注意ください…

あと、シュワちゃんの顔芸がすごいよね、本作!

久しぶりに見て、めっちゃ面白かった1990版「トータル・リコール」でした。


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