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タバコは咳の原因になる(2022)

東京国際映画祭で、カンタン・デュピュー監督の「タバコは咳の原因になる」を観た。これ、かなりサイコー!なコメディ映画です。劇場でも、国籍問わず観客は爆笑してました。

ニコチン、タール、アンモニア… タバコの成分の名前が付いた5人の戦士「タバコ戦隊」は、地球侵略を企む怪物たちと戦い、タバコの有害物質ビームでやっつける日々を送っている。

映画冒頭では、いかにも"戦隊モノ"っぽく、怪物との戦闘が繰り広げられるのだが、その戦いを見たボスから「最近、チームの結束力が弱まってるんじゃないか!?」と指摘され、メンバー5人で合宿をすることに。

そこから先は湖のほとりでの合宿風景に。夜、焚き火を囲んで何をするかといえば、"怖い話"。メンバーが"怖い話"を語り始めると、画面はその話の中に切り替わって… タバコ戦隊とは別の短編風刺劇が始まる。

"怖い話"が終わって合宿に戻っても、また誰かが"怖い話"を始めると、これまた別の短編風刺劇が始まる。といった具合に、ある意味、アンソロジー的な作りになっている。

このひとつひとつのお話が、結構グロいところもあるけど、いちいちとんちが効いていて面白い。

そうこうしているうちに、トカーゲによる地球爆破計画が予定より早く実行されることがわかり、慌てふためくタバコ戦隊の面々…

とにかくヘンテコ。脱力系ギャグ連発。でも、ちょっと知的。今年の東京国際映画祭で観た中では、ズバ抜けたバカバカしさで、変なものを許容できる人には是非おすすめしたい逸品です(^^)

「サイコゴアマン」よりは一般性あると思う。ミニシアター系で、そこそこいけるんじゃないかなぁ…。邦題は、もう少しキャッチーにして。

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