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マリグナント 狂暴な悪夢(2021)

ジェームズ・ワン監督最新作「マリグナント 狂暴な悪夢」を観た。R18+作品。

オープニングの昔ながらのSFホラーっぽい展開が意外で、まずビックリ。なんだ、なんだ、これは!? と、「悪魔の受胎」のワンシーンなどを思い出しながらワタワタしているうちに、「現在」に切り替わって本編スタート。

主人公のマディソンは、妊娠したことを喜んでいるが、家に帰ると待っていたのはDV男。早速、どえらい仕打ちを受けて、部屋に逃げ込んで閉じ籠ります。

「僕が悪かったよぅ…。もう暴力ふるわないから鍵を開けてよぉ…」と男は泣き落としに来ますが、あまりの恐怖にそんなわけにはいきません。そのうち、マディソンは眠ってしまいます。

目が覚めて、静かになった部屋の外へ恐る恐る出ていくと、なんとそこには…

この日を境に、マディソンは夢の中で自分が金縛り状態になったまま、恐ろしい漆黒の殺人鬼による殺人現場をめちゃめちゃリアルに目撃するようになります。しかも、その夢で見た光景は現実の事件になってしまうのです!

この、マディソンが動けなくなって、彼女の周囲の光景が変わっていく瞬間のビジュアルは、今の技術なら確かに無理なくそんな風に表現できるのでしょうけど、なかなか斬新な映像表現で監督に見えるビジョンの見事さを感じさせます。

物語も、いつかどこかで見たネタを集めてアレンジした…と言えなくはないものの、その組み合わせ方やアレンジが抜群に素晴らしく、めちゃくちゃ面白い。さすがはジェームズ・ワン監督! と言うしかないハイセンスな作品になっておりました。

そして、ついに犯人の正体がわかる瞬間の演出ときたら、もう「うわっ、キターーッ!!!」って感じで、気持ち悪いけど、大盛り上がりです。

とにもかくにも凶悪な殺人鬼のため、次から次へとベルトコンベアーの流れ作業の如く、華麗なアクションでたくさんの人をじゃんじゃん殺められますのでR18+も納得なわけですが、そこに目を瞑れる人なら、なかなか楽しめるホラー映画なのでは!?

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