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僕らはSNSでモノを買うし、映画も観る

2024年2月25日(日)、TOHOシネマズ水戸内原で映画『夜明けのすべて』を鑑賞しました。

私がSNSでフォローしている何人かの方々が、『夜明けのすべて』が素晴らしい映画であるとの投稿をしていたため、興味を持ちました。このような場合、UGC(User Generated Contents、ユーザー生成コンテンツ)が私に届いた形となります。

Google検索で映画の予告編やあらすじを公式サイトや映画レビューサイトで調べると、自分の好みに合いそうな作品であることが分かりました。SNS上での友人やフォロワーのレビューやコメントを信頼し、その映画を観ることを決意しました。

これは、最近よく見られる消費行動の一例ではないでしょうか。

SNS時代の購買プロセス「ULSSAS(ウルサス)」とは

ULSSAS(ウルサス)とは、SNS時代の購買プロセスを表すものです。このモデルを提唱したのは、『僕らはSNSでモノを買う』の著者である飯髙悠太さんです。

ULSSASの各要素は以下の通りです。

U:UGC(ユーザー投稿コンテンツ)
L:Like(いいね)
S:Search1(SNS検索)
S:Search2(Google/Yahoo!検索)
A:Action(購買・行動)
S:Spread(拡散)

僕らはSNSでモノを買う

これはSNS時代の購買行動モデルを的確に表現したものだと考えられます。

今回、私がUGCをきっかけに映画を観ることになったが、ユーザーが映画の感想や評価をソーシャルメディア上で共有することは、映画の広告効果を大きく高めます。特に、Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなどでの投稿やハッシュタグを通じて、映画の知名度を拡大することができます。

UGCを活用することで、映画のプロモーションをより効果的に行うことができます。UGCは一般の視聴者やファンの声を反映しており、信頼性が高く、映画の魅力をよりリアルかつ魅力的に伝える手段として重要です。

SNSを中心とした行動購買プロセスを意識したプロモーションやマーケティングは必要不可欠ですが、最も大切なのは「良い商品やサービスを提供すること」です。顧客が「この商品は素晴らしい!」と感じることがスタート地点であり、それをみんなに伝えたくなるからこそ、UGCが発生し広がっていくのです。商品やサービスに真摯に向き合うことが最も重要ですから、小手先のテクニックでUGCを発生させることは意味がありません。

少しだけ映画『夜明けのすべて』の感想も

中小企業で働く登場人物たちは、それぞれに生きづらさを抱えながらも、仕事や人との繋がりを通じて、淡々と進むストーリーに引き込まれました。上白石萌音は素晴らしい女優だなあ。SixTONESのメンバーという基礎知識が無かったのですが松村北斗も良かったです。

映画の内容についてはネタバレになるので割愛しますが、原作の瀬尾まいこさんの小説から印象的で共感した一節を引用します。

働かないと生きていけないし、仕事がなければ毎日することもない。だから会社に勤めている。けれども、仕事のもたらすものはそれだけではない。自分のできることをほんの少しでも、何かの役に立ててみたい。自分の中にある考えを、何らかの形で表に出してみたい。そういう思いを、仕事は満たしてくれる。働くことで、漠然と目の前にある大量の時間に、少しは意味を持たせられる気がする。

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

私たちの会社も、きっとそんな意味もあるのだろうと思っています。少し生きづらいことがあっても、会社や仕事があって良かったなって思うことって多いですよね。


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