中島らもに核心を突かれて悶絶する休日
中島らもさんが印刷会社の営業だった頃のことを書いているエッセイにこのくだりが出て来る。休日に気楽に読んでいたところにこの名調子で核心を突いてくる(というか抉ってくる)もんだから、ベッド上でのたうちまわった。
簡潔にして伝わりすぎる。
声に出して読みたい日本語。
いや、読みたくはない。
チームで他人と仕事をするというのは、まぁ本当にこんな調子じゃないですか。
私もついこの間、社内連携プロジェクトの旗振り役なんてものにアサインされて、偉い人が思いを語るところから最後に空中分解しかけるまでの一連の流れと戦ってました。
上流から下流まで、あらゆる打ち合わせでいちいち齟齬が発生していて、よくもここまで齟齬を作り出せるものだと逆に感心してしまったりした。
ほんとにこんな感じですよね。
なんとかしたけど、なんとかなったのかはわからない。
社内連携なんて高度なプロジェクトができるのは相当に成熟した会社だけであって、大半の組織はとりあえず成果を出したいだけなら「いいからお金払ってプロにやってもらう」方がいいんですよ。偉い人にはそれがわからんのです。
会社として成長するためみたいな高尚な目的があって、さらにそのためには年単位の苦痛に耐える覚悟がある場合以外は、偉い人の思いつきで社内連携プロジェクトなんて立ち上げない方が良い。どうせその偉い人、最後まで責任取らないし。
外注するお金をケチって、社員にタダでやってもらって、エンゲージメントも上がるかも?なんて思ってるだけなら、失った金額と時間と社員の士気すら算定できない失敗プロジェクトをひとつ増やすだけじゃないですか。
ねぇ、ちょっと先輩!
聞いてます!?
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