僕がトランプマジックをやらない理由
こんにちはTAKKiです。
今回は「僕がトランプマジックをやらない理由」について
お話ししていきます！
「仕事での話だから自分には関係ない。」
そう思われがちですが、
プライベートで友達や家族にマジックを見せるときにも共通する内容
ですので、きっと参考になると思います！
✅この記事を書いた人
いいマジックの条件とは？
いいマジックの条件ってご存知ですか？
そう、よく言われる「アレ」です！
”観客が現象を一言で伝えられること"
皆さんもよく聞く話ですよね！
ショーを見終わったあとに、
・「人が空中に浮いたんだよ！」
・「自分に指輪が瞬間移動したんだよ！」
・「頭の中に思い浮かべた言葉を当てられたんだよ！」 などなど
つまり
体験した驚きを他のだれかに共有しやすい手品
がいいマジックというわけです。
業界の常識を疑いがちな僕ですが、
これに関しては全く異論がありません！笑
たしかにそれがいい口コミになるし、
マジックに興味を持ってくれる人も増えて
メリットしかないですね♪
じゃあトランプマジックはどうなのか？
・トライアンフ→「選んだトランプが裏返ったんだよ！」
・アンビシャスカード→「トランプが一番上に上がってくるんだよ！」
・サンドイッチカード→「ショーカーの間に挟まったんだよ！」
いけそうですね！
でもそれが違ったんです・・・ﾆﾔﾘ
海外で聞いたトランプマジックの立ち位置
スリランカに行った時の話。
現地のマジシャンが街を案内してくれたんです。
彼はマジシャンをしながら、海外から著名なマジシャンを呼ぶ
イベントコーディネーターでもありました。
そんな彼とカレーを食べながらマジック談議をしていたとき、
衝撃的な話をされたんです。
「僕はカードマジックはやらない。
大体のマジックは、観客が一言で説明できる。
だけどカードマジックだけは、どんなにいいマジックでも
『なんかカードマジックやってた』っていう印象だけで終わるんだ。」
・・・・・・たしかにぃぃぃぃぃぃ！！！！！
僕は一瞬で彼が大好きになりました。笑
そしてカレーの美味さも吹っ飛びました(スリランカのカレーおいしいよ)
たしかにそれまでも
「一言で説明できる」という原則には従ってきたつもりでした。
ですが彼の考えを聞いて、当時演じていたほとんどのトランプマジックが
予備ネタになりました。
一般の方とマジックバーに行った時の話
スリランカの変(今名前つけた)から数年後。
お仕事でご一緒した方と、とあるマジックバーに行きました。
その方はイベント関係ではありますが、
クロースアップなんて見たことがないくらいマジックの知識がない
いわゆる「一般の方」です。
そこで見たマジックは
95%トランプ・5%コイン
マジシャンの僕ですら「もう覚えれない！」と悲鳴を上げるほどの
トランプ当てのオンパレード。
周りのお客様たちも疲れ果てていて、
僕は早々とお店を出て「すみませんでした・・・」としか言えませんでした。
今はその方も
「いや〜あれはひどかったねぇ笑」と笑い話にしてくれてるので
大ごとではないんですがね！
当時4人ほどのマジシャンの方に見せてもらいましたが、
たしかにネタ被りは一切なかったです！
それでも、当時どんなマジックをやってもらったのか
全然思い出せません笑
唯一残ってる記憶は
テーブル上にスプレッドされたトランプ
それだけです。
これは極端な例かもしれませんが、
マジックが大好きで見慣れている僕でも、
「トランプマジックの印象は『なんかトランプやってた』」
になるということを肌で実感した1日でした。
そう思えばいい経験か！(ポジティブ)
決してお店を責めたいわけではないので、
「それってどこですか？！」とか聞かないでくださいね♪
実際にトランプマジックをやめて分かったメリット
実際に僕がトランプマジックをやめてみて分かったのは
「案外メリットが大きい」
ということです！
なんならデメリットが思いつかないくらいです笑
そのメリットとは、
✅演じたマジックを覚えてもらえる
✅トランプ以外のネタ数が増える(その良さにも気付ける)
✅お酒を飲んでいるお客様の負荷が少ない(トランプ覚えなくていい)
✅角度などの技術的な負荷が少ない(仕事ではめちゃくちゃ大事)
他にも数えきれないほどありますよ！
それは実践して体験してみてください♪
それでも現場で使えるトランプマジック
とはいえみなさん、ちょっと想像してみてください。
「一般的にマジシャンってどんな道具を使ってるイメージがありますか？」
特にクロースに絞って考えると、やっぱりトランプですよね？
コインやらカップ＆ボールよりも圧倒的にトランプだと思います。
ということは、
「今からマジックを見れる！」という状態で期待しているのは
やっぱりトランプマジックなんですよね！
なのにトランプマジックをしないって、ちょっと寂しい気もします。
「それじゃあ矛盾してるじゃないかぁ！」
と思っているそこのあなた、安心してください。
この矛盾を解消するためには、
「印象が『なんかトランプやってた』とならないトランプマジック」
をやったらいいと思いませんか？
トランプマジックって、大体のものが
・選ぶ
・覚える
・当てる
の流れなんですよね！
僕はこれがトランプマジックの印象をぼやけさせている原因だと思っています！
似てるんです。
我々マジシャンから見たら全然違っても、手品を知らない人達からしたら
「トランプ当てマジック」なんです。
ならば「選ばない・覚えない・当てない」トランプマジックをしよう！
そう思って唯一僕が演じているのが
桂川新平さんの「Perfect Blank Deck」です。
技術的にはちょっぴり難易度高めですが・・・笑
マジックバーの出ていた頃
「覚えなくていいトランプマジックをします」なんて言うと、
お客様からよく
「あ〜助かる！」なんて言われたものです笑
でも実際それがマジックを見ている側の本音なんですよね！
トランプマジックを否定しているわけでも、
それを演じている先輩方を否定しているわけでもありません。
どれも素晴らしい手品であり、素晴らしい先輩方です！
ただ、この事実を知ってから演じるトランプマジックは
全くの別物に見えてきますよ♪
経験を効率的に知識に変えるには？
あなたの経験を知識に変えてくれるもの、それは「知識」です！
一見ムダに見える知識でも、経験を拍子に
「あれってこう言うことか！」とつながる瞬間があります。
「知ってる」ってとても重要なことです。
知識が経験の解像度を上げてくれます。
僕自身も、コロナ渦に勉強をしたおかげで自分のパフォーマンスや
理論の解像度が格段に上がりました！
ぜひ、手品以外の知識も身に付けておきましょう！
本日のオススメ記事
今回はクロースアップの話ということで、
あわせてこちらもチェックしていただけると
より参考にしていただけると思います！
※現在の有料記事は、キッズショー理論のみとなっております。
それでは！
TAKKi
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