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薬よりも人薬

治れば幸せになれるのか。

ある日突然障がい者になり絶望して未来に希望が持てない。
なのに薬を飲んで治療しようなどという気になんてとてもなれない。

そんな人は多いように思う。

治ったところで苦労が待っているなら治したって意味がないと考えるのは当たり前だから。

僕が治そうと思えたキッカケは「人」だった。
親きょうだい、友人たち、そして人として関わってくれた看護師、支援者。
あれこれ言わずただ笑顔で見守ってくれた。

そのことに気づけた瞬間、僕の身体の内側で動き始めた心を感じた。

僕がリカバリーできたのは薬よりも「人薬」のおかげだった。

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