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続編•雨の日はアイをする②

気がつかない様にしていた
そうして
今も
気がつかない様にしている

ただ
この人は
とても厳しい上司で
それ以上でも以下でもない

私に勘違いをさせたいためなのか
言葉が少ないのが
この人なのかわからないけれど

他の人に対して
厳しい言葉を発していると
私が言われている様な気持ちになり
気が張る

きっと
社内で噂になっているとは言え
こんな厳しい人と
プライベートでも
付き合いがある事を
本当にあり得るのかなんて
だれも
本当に想像なんて
していないだろう

そうして
私も
変に勘違いして
近いと思いすぎない様に
努めている

距離感がわからないし
どの位
気持ちを許して良いのかも
わからない

どれだけ身体を許したとしても
心をどれだけ晒して良いのかなんて
わからないものだ

焦る
そう
そんな気持ちは
空回りするだけ
だから
自分に気持ちの芯を持って
軸をしっかり持って
ブレずに

そうして
自信も持っていないと
いけないのだと
そんなもの
正直持てるだけの
根拠がなくて
ただ
実直にいるだけ
と思っているけれど

根拠があるとしたら

俺がついてるよ

私のことを
出来る出来ないともかく
真っ直ぐだ
と評価してくれて
助けてくれる人が
いること

でも
そう

これは
下心だと
忘れてはいけないなって
思っている
そして
そうでも良いと思っている

それなのに
彼は
どんどん
私の心の
近くに来る様な考えを
話す

身内だから
怒っちゃうんだよね

とか

奥さんのこととか
お母さんのこととか

私とのこれからのこととか

私とのこれから
なんて

想像なんて
できないよ
私は
少なくても
良い想像なんて
できない

ただ

明日

助けてほしいし
純粋に
一緒にいる時間は
癒されるなって
思うだけ

でも
2人でする話題は
ほとんど仕事のことで

そうか
最近は
プライベートの事を話すのも
増えてきたのかもしれない

仕事以外のことを
2人でいる時には
話したいなと
思う様になってきている

それは
私だけかな?

どんどん
近くなるのが
怖いと感じるのは
私は
少し遅いのかもしれない

社長は
先見の明があるから
8月頃の時点で

もう会わない方がいいと思っていた


最近聞いた

これからハマる
深みを
予測していたのだろう
そうして
足を踏み入れた

そして
手をつけるなら
深みにハマるなら

この先を
どうしていくのか

行き当たりばったりではなく
きっと
考えている
と思う

一つ言えるのは

頭と身体は
理性と本能は
別の生き物で

アイをする時というのは
本能が動くということ

本能とは

会いたいと思うと
お互い
体が疼いて
すぐにでも
また
一つになりたいと
思ってしまう

という事
なのだと

そして
そんな関係は
そう長くは続かない

続いても
数年だと

始まると
終わりがあるから
それを思う

私がそう思う様になったのより
ずっと前から
それも含めて
ちゃんと考えていた

今が1番いい時だと思うんだよね


彼は言った

#エッセイ
#不倫
#愛
#恋
#社内恋愛

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