センターマイクの高さの重要さ

最近東京からNGKに来る若手芸人はセンターマイクの高さをあまり理解していないように思える。

それは、総じてこちらが設定した高さより過剰なまでの高さを要求してくるからです。

サンパチマイクは正式にはSONYのC38Bコンデンサーマイクロフォン。

漫才をするマイクのことを全てサンパチ(38)と呼ぶ人も多いですが、baseよしもとの時代はヨンパチマイク(48)だったし、使ってるマイクによっては名前が変わるのでお間違えなきように。


さて、本題ですが、漫才時のセンターマイクの高さについては大阪のNSC生には近年、初舞台の時に基準の高さを伝えています。

東京の芸人さんにはNSC時に接する機会もないし、NSC生にそういう根本を教える人がおられないのかもしれません。漫才師としての基本を知らないから、過剰な高さを要求してくる、昨今に至るのかもしれません。

美しいマイクの高さは下の写真のような高さで、コンビの背の低い方のアゴの下を基準にするといいでしょう。

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悪い例は下の写真。

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口元まで聳え立つセンターマイク。
ここまで高いと横アングルのカメラや、端のお客さんからはマイクが顔に被ってきます。


表情やリアクションも漫才のひとつ。
大切なネタをマイクの高さで殺すつもりですか??

と、マイクの高さを解っていない方にはお伝えしたい。

綺麗な高さであれば、横からもちゃんと見える。

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因みにマイクが低いと声を拾わないんじゃないか??と、不安になるかもしれませんが、サンパチマイクの音を拾う範囲は凄く広いので、少々低くも大丈夫です!!

因みに去年見ていた笑点でのナイツさんの漫才。

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さすがにこれは低すぎて美しくないなぁ…。

笑点のスタッフもこの程度か…と落胆していたら、漫才の途中に歌丸師匠が登場してくるというネタでした。

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師匠が出てきたらがピタリ!アゴ下でした。


笑点の音声スタッフの方々、プロの仕事をありがとうございます(*^^*)

ドリームマッチのスタッフさんもタレントに損をさせないように宜しくお願い致します!


舞台の裏方をやっていると、誰も見てないこんなとこに一喜一憂してしまう職業病があるんです(笑)

2021年5月追記

なんばグランド花月のYouTubeで上記のことを踏まえてサンパチマイクについて動画で説明をしております。宜しければ御視聴下さい!



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