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自分の座右の銘を考える。現時点での第一候補

人から「犬養さんの座右の銘って何ですか?」ってけっこう訊かれることがあります。

同時に「家訓ってあるんですか?」ということも。

どちらも「あんまりないんですよねえ」と答えてきたんですが、そろそろ「これです」っていうものを定めようかと思ってます。

家訓については、そう言われて育ったものはなく、ないものはないので今から捻り出すことはできないんですが。

人生について考えることはよくあるので、その中で自分にとって最も大切な価値観を抽出したものを座右の銘とすることはできそうです。

現時点での座右の銘、第一候補

それは、「知・情・意」というもの。

渋沢栄一は、「知恵、情愛、意思」という言葉にしています。

もともとこの考えを説いているのはカント。
それを渋沢栄一や夏目漱石が日本に紹介していたようです。

・知

「知」とは、知識や知恵になります。
私はそれをさらに拡張して、技術や腕力といったような、訓練をすることで獲得することができる外装的なスキル、として捉えています。

・情

「情」とは、「他人の気持ちをわかろうとすること」と書かれています。
単なるやさしさや同情といったものではない点が、ポイントです。これは、訓練というより心の持ちようであり、内面的な要素が強いものでしょう。

・意

最後に「意」は、意志や意欲であり、つまるところ「自分そのものの理解と、その表明」とされています。
これも、訓練というより行動原理あるいは態度であり、内面的な要素を強く感じます。

この三つをバランス良く積み重ねていくことは、自分が備えていきたいと思っているものに重なります。

「知・情・意の調和」っていうことですね。

「中庸」も大事にしたいが、より深い概念のようだ

「バランス良く」という意味では「知・情・意」に加えて「中庸」という概念もあわせて座右の銘にしてもいいかもと思うほど、自分にとっては大切にしている価値観です。

中庸、一般的には以下のように解釈されることが多いですよね。

極端な行き方をせず穏当なこと。片寄らず中正なこと。

ただ、もともと中庸というのは、孔子を始祖とする儒教において徳の概念を表す言葉だそう。

儒学の四書、『論語』『大学』『中庸』『孟子』のうち、『中庸』は最後に学ぶべき書とされています。

どうやら中庸にはただ「バランス良く、極端に偏らない」という意味だけではなく、いかに徳を重ねるか、という話が関わるようです。

というわけで、今は以下の二冊の本を読んでいます。

「中庸」については、まずはその概念を理解した上で、自分の座右の銘とするかどうかを考えてみたいと思います。

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