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CEOとしてのマイルール(きっかけ編)

こんにちは。 アーツジャパンCEOの久世と申します。
「オンラインの教育環境を世界一滑らかにする」というビジョンを掲げて事業を進めています。
教育現場DXのオールインワンSaaS「Revot(レボット)シリーズ」を開発運営しております。

スタートアップのCEOとして、日々様々な意思決定が訪れ、刺激溢れる素晴らしい時間を過ごすことができております。
実はつい最近まで、組織の拡大に伴い、自分の能力やCEOとしての存在意義に対して葛藤や疑問を覚えてしまうことがありました。そこで、この経験を経て内面で起きた変化と、新たに作成したCEOとしてのマイルールをまとめてみました。


心に現れたモヤモヤの正体

当社はバーティカルSaaSを開発運営しており、導入企業数や規模、提携先も含めてどんどん広がっており、拡大期に突入しています。
この事業成長は、当社の信頼できるチームメンバーたちのおかげですが、拡大に伴い、私個人としては一つのモヤモヤが湧き上がってきました。

アーツジャパンの創業者として、ゼロから全ての業務をやってきた状態から、気が付けば開発、営業、マーケティングとそれぞれの分野のプロフェッショナルに任せることができるようになりました。最近では経営チームとして管理体制や予実管理の部分も任せられるようになってきました。

”任せることができる”というよりかは、”僕のマンパワーの限界がきた(強みを持ったメンバーに任せた方がもっと成長できる)”というフェーズに入ったのかもしれません。

もちろんまだまだ組織と僕個人の課題も山積みで、やらなければいけないことばかりですが…

権限の委譲を進める中で、自ら手を動かして目の前の課題に取り組む時間が減少してきたことにより、そこに大きなモヤモヤが生まれてしまってることに気が付きました。


本来あるべきCEOの仕事ってなんだろう

自分のスケジュールが、お客様との商談やインタビュー、プロダクトや戦略に関するミーティング、事業計画の作成と足元の予実管理など「仕事をした!」と達成感を感じる業務内容はたくさんあります。

一方で、本来行うべきCEOの仕事について考えてみると、日頃僕が行っている仕事の大半はマネージャーや実務を行うチームが取り組むべき仕事内容で、CEOの仕事ではないことに気が付きました。
※まだまだ会社のフェーズが小さいので僕がやるべきこともたくさんありますが

企業の代表として、常に5年10年先の未来を見続け、社会に大きなグッドインパクトを起こしたい。そう思うと、未来に向けた戦略を考えたり、それを社内に落とし込んだり、他社との連携などの事業でレバレッジが掛かることにもっと時間を投下するべきだと痛感しました。

株主でもあり、尊敬する起業家のひとりでもある方から、「3年後や5年後、なんなら10年後に答えが分かることに、自分のリソースを投下することが経営者の仕事だよ」とアドバイスいただいたことがフラッシュバックしました。

頭に出てきたとある先輩起業家

そんな時、僕の尊敬している2人の先輩起業家が頭をよぎりました。 2名の会社は業績も毎年爆伸びしており、今では上場を控えているスタートアップ企業です。
しかし、とにかく不思議でたまらない先輩でした。
良い意味で、できることがそんなにないように見えるんです。
決して悪口ではなく、自分と同じようなキャリアで、タフでビジョナリーな起業家であることは間違いないですが、突出したスキルやビジネスパーソンとして輝かしい何かを持っているわけではありません。

直ぐにアポを取り、経営スタンスや考え方を吸収しにいきました。
繰り出されるほぼ全ての発言が、僕の脳天を貫くような衝撃の連続でした。
特に刺さったのはこの言葉。

以前の記事でも書きましたが、つい最近まで僕は大きな勘違いをしていました。 それは「CEO = 仕事に関わる全ての物事を完璧にこなせる人」という勘違いです。

もちろん、代表として全てのことを網羅的に学習し、各リーダーたちとしっかり話ができるようになることは求められますが、全てを完璧に理解して実務の領域までできるなんて、よく考えたら不可能に近い偉業です。

事業作り、組織作り、資金調達、営業、マーケティング、仕組み作り、業務提携、ガバナンスetc… 会社の大きな構成要素は、ヒトモノカネですが、それらを分解すると本当に様々な要素で成り立っており、ある種の芸術作品だと思っています。

またこの芸術作品に完成という概念はなく、市場のニーズや変化に対し、組織全体で柔軟に変化し続けていかなければ、すぐに跡形もなく消え去ってしまいます。

大先輩の背中を見て、この大きな勘違いに気付くことができ、自分自身が脱皮することができて本当に良かったと感じています。

考え抜いた末に誕生した、5つのマイルール

2人の先輩の意見や、他にも複数いる尊敬する先輩起業家の背中を観察したりして、自分の中に軸を作る手段としてマイルールを作成しました。

※僕のSlackのマイチャットでピン留めされています。

このルールを自分の中に定めてから、毎日の仕事にさらなる勢いが宿りました。
僕の仕事は、心の底から共に挑戦をしたいと思ったプロフェッショナルな仲間に、心から想いを伝えて仲間になってもらうこと。 そして、徹底的に得意や専門領域を持つ仲間に仕事を任せ、社内にビジョンや在るべき姿を伝え続けて、全員がどんどん挑戦できる環境を作り、全ての最終責任を背負うこと。これに尽きるなと思いました。

これがまた6ヶ月後、1年後になったら変わっているのかもしれないが、今の自分の中では1番しっくりきている経営スタンスであり、CEOのスタンスの真髄だと思っています。

永続的に成長するリーディングカンパニーへ

この5つのマイルールを定めて日々仕事に向き合っていますが、とてつもなく良いです。
視野が広がり、今まで見ることができなかった視点から、会社を眺めることができるようになりました。 規模が大きくなるにつれて、この内容はどんどん洗礼され、アップデートされていくと思っています。

僕自身も未来の自分の経営スタイルがどのようになっているかとても楽しみです。

企業として、大きな規模で世界中の課題解決に挑戦していく上では、永続的に成長していく仕組みを創り上げる必要があります。 100年後、僕がこの世にいなくとも、世代交代を繰り返し、世界中に価値を届ける会社の土台作りができるよう、この先もこだわり続けていきます。


アーツジャパンでは、事業の成長フェーズを支えるメンバーを大募集しています。 忖度なしに、今本当に面白いタイミングだと思っています。

特にCTOポジションやPM(CPO)、エンジニアマネージャーを中心としたプロダクトチームのコアポジションは最も力を入れております。

1ミリでも興味があるようでしたら、是非お話させてください。
連絡方法は、TwitterでもFacebookでも、会社の問い合わせサイトでもなんでも大丈夫です。
まずはカジュアルに情報交換させていただきたいです。
直接話をしたいというリクエストがあれば、47都道府県どこにお住まいだろうとすぐに飛んでいきます。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう( ´ ▽ ` )/

株式会社Arts Japan(コーポレートサイト
代表取締役CEO 久世 琢真 (wantedly_プロフィール


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