takumiko
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旅をしていると「Where are you from?(どこから来たの?)」という質問は日常茶飯事である。 「日本出身」と答えると、ありがたいことに日本に対して好印象を持ってくれている人も多く、「日本人、大好きなんだよね!」と言葉をいただくこともしょっちゅうだ。 相手は好意を持ってこれを言ってくれていることはわかる。けれど、私はどうしても嫌な気持ちになってしまう。それは「〇〇人は嫌い」という差別的な思考と同じだから。 無自覚な差別者「日本人、大好きなんだよね!」と言えて
あれはシベリア鉄道でロシアを横断しているときだった。 冬のロシアには観光客があまりいないらしく、車内には私以外に徴兵前の最後の旅行にとやってきた韓国人男子3人のほか外国人はおらず、鉄道内は地元民の移動という雰囲気が強かった。 こんな真冬に女一人で旅しているのが珍しかったのか、車内ではよく声をかけてもらった。聞けばみんなイルクーツク行き、つまり3日間狭い車内でずっと一緒に生活するということだ。仲良くならないはずがない。 ロシア人は無愛想だと聞いていたのとは裏腹に、人は暖か