白紙に戻していない理由

ひまがあったら、少し遠くに行ってみたりしている。

遠出が好きなのだ。家族旅行は好きじゃなかったのに、一人で行く遠くは好きみたいだ。

ふだん行ったり、ライブで行くような場所でもいい。

用事が無いと行かないところに、用事無く行くのは贅沢に思える。

「古きをたずね、新しきを知る」ではないが、むかしの場所に訪れるのもいい。イマの視点でむかしを見つめると、眼に映るのは別のものだ。

僕が今やりたいことをやれているのは、まわりの人のおかげだ。最近、つくづく感じる。

だけどそれを改めて肌で感じるには、言語レベルを超えて、体感するには「一人でぶらぶらする」に限る。

人のありがたみを知るには、誰かといるよりも、一人になった方が知ることができる。

「スイカに塩をかけた方が甘さを感じられる理論」だ。

補助線の引き方はたくさんあるが、順接的なものよりも逆接的なものが、しっくり来る。

別れや悲しみを表現したいときは、大泣きの中に含めるよりも、強がりや笑顔の中に含める方がしっくり来る。

強さを表現したいときは乱暴なものの中よりも、優しいものの中に、含める方がしっくり来る。

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