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禅寺がカルトだった話

よく禅寺で禅を組んでいた。足を組んで「喝!」とぶっ叩かれるアレだ(実際は発声しない。打たれるのも挙手制)。

あの時期はいろいろ苦痛が多くて悟りたかったし、雑念を振り払いたかったし、健康になりたかったし、強くなりたかったし、いいバンドになりたかったからだ。何か変われとワラをも掴む気持ちだった。

だけど「現実と非現実。」の歌詞を書けたのはこの寺での影響が大きい。

禅は毎回ワンセット40分ほど組む。

じつは座ってるだけって結構キツイ。
足も痛いし、退屈だし、雑念も浮かびまくる。なんかそんなときに限って、エロいこととかも考える。

40分経つとボキョ〜ンと鐘っぽい音が鳴る。



そして和尚が「はい、お前らおわりー」みたいな合図をする。するとZAZEN BOYSたちはワラワラと禅を解く。

「うわー!」と言いながら痺れた足を延ばす新入や、「別にこんなん平気やしな」といらないイキりをかますベテランのおっさん。

様々なメンバーがいるが、基本全員雑念&煩悩だらけだった。


その後、メンバーは捕虜のように別室に移動させられる。

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