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苦いコーヒーはカフェインが少ない?

頑張らなければいけない夜や疲れた日の午後、眠気に勝つために苦いコーヒーを飲む。
あなたにもそんな経験があるかもしれません。

でも、実は同じ生豆を深煎りと浅煎りに焙煎した場合、酸味の強い浅煎りの豆の方が、苦みの強い深煎りの豆よりも含まれるカフェイン量が多いんです。カフェインは熱に弱い性質を持っており、焙煎温度を高くしたり時間を長くすると減少するのだそう。

本当に深煎りのほうがカフェインが少ないのか?

最初に「浅煎りのほうがカフェインが多い」という情報を知ったのは本で読んだことがきっかけです。しかし、情報を鵜呑みにせず自分の目で確かめなければと考えました。

というのも、僕が立ち上げたcolon coffee roastersというコーヒーのブランドでは「はたらく人の時間に合わせたコーヒー豆」を展開しているため、カフェイン量を正確に把握した上で商品開発をする必要があったのです。その結果を以下に共有したいと思います。

4種類のブレンドを全て同じ条件で抽出したものを分析しました。

豆の量:15g
挽き方:標準より少し粗め
湯の温度:85℃
注湯速度:1分20秒
ドリッパー:ハリオV60 

結果、一番カフェイン量が多かったのは「1230」という12時30分に飲むのがオススメの浅煎りのコーヒー。そして、カフェインレスコーヒーの「2200」を除けば、一番少ないのは深煎りの「1500」でした。

全て違う豆ですが、カフェイン量が多い順に浅煎り「1230」、中煎り「900」、深煎り「1500」となったのは事実です。

ちなみに「1230」には100cc中に71.9mgのカフェインが含まれていますが、エナジードリンクは約40mg/100ccですので、眠気覚ましにはコーヒーが効きそう。思った以上にコーヒーはカフェインが多いので夕方以降はカフェインレスがおすすめですね・・・!

なぜ深煎りのコーヒーにカフェインが多い印象があるのか?

ここからは僕の推測になります。

・「コーヒー」イコール「苦い」というイメージがある中、液体の濃さを感じる苦いコーヒーはカフェインも多いという印象がある説。

・深煎りのコーヒーはコーヒー豆をたっぷり使って淹れる事も多いため、単純にコーヒー成分が濃いメニューが多く、カフェインの抽出量も多い説。

・ロブスタという品種(缶コーヒーや低価格のブレンドに入れられる)が苦みとカフェインが強い品種なので、そのイメージから苦い=カフェインが多いという話が広まった説。

実際のところは分かりませんが、このあたりの説が複合的に広まったのかなと思ってます。

ロブスタ100%の激カフェインコーヒー「100」(徹夜で頑張る日の夜中1時に飲むコーヒー)を作るのも面白いかなぁ、なんて考えたりもしてます。絶対美味しくないと思うのでネタ商品になりそうですが・・・。

『colon coffee roasters』のコーヒーはこちらから購入出来ます!

今回記事内に登場した時間で選べる4種類のブレンド以外にシングルオリジンコーヒーも月替りで用意しておりますので、是非チェックしてください!


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