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アイデアはどこからくるのか?

弊社の運営している珈琲焙煎所colon coffee roasters。飲む時間で選べるブレンドコーヒーや、自分だけのブレンドコーヒーが作れるキットなど、他のコーヒーショップでは展開していないようなコンセプトの商品を作っています。
また、社長である僕と、兼業主婦である妻の生活を入れ替えてみたり、勤務時間中自分の好きなことをしてもいい仕組みを作ったり、結構自由な発想で、色々な事業活動を行っています。

すると、よく聞かれるのが、「どこからアイデアが出てくるのか?」という質問。

もともと僕は、ゼロから1を作るのが苦手だと思っていたので、確かに、いつの間に新しいことを考えられるようになったんだろうと自分でも感じたため、考えをまとめてみることにしました。

前提:アイデアに価値はない

まずは、僕の価値観の共有です。僕は、アイデアには価値がないと思っています。
わかりやすい例で言うと「そのアイデア、僕も思いついてたんだよね!先にやられた〜」みたいなやつです。そうなんです、大体のアイデアは誰かが既に思いついています。

僕が仲間たちと考え、生み出した商品やサービスは、はじめから大したアイデアがあるわけではありません。種くらいのものを、思考しまくり試行錯誤しまくり、ようやく形になってきた、という感じ。
大切なのは、種を育てられるかどうかだと思っています。

さて、それでは僕が普段気をつけていることなど、書いてみようかなと思います。あくまで、僕の性格や思考回路、環境での話ですので、参考程度に読んでください。

①最初にインターネットで検索しない(人に答えを聞かない)

まずはベースとなる、思考する習慣をつけることが大事だと思っています。

例えば、ネット検索はとても便利です。すごい情報量です。それから本にも有意義で素晴らしいアイデア、情報が満載です。でも、最初から頼りすぎると自分で思考する力が極端に下がるように感じています。

僕は2015年に起業し、なんとか2022年3月現在も生き延びています。もちろん色々な事がありました。その都度思うのは、ノウハウはほとんど役に立たない、という事です。

起業当初はコンサルティング業をしていたんです。会計の知識をベースに、多くの先人の事例を学び、様々なフレームワークを使い、経営者の思考の整理のお手伝いをし、数値目標と行動を一緒に決める。
こういったサービスを提供していて喜んでもらえていたので悪くはないと思うのですが、、

自分自身で事業を始めてみたら、まぁうまくいかないんですよ。ノウハウだけは十分にあるのに、うまくはまらない。セオリー通りやってるからうまくいくはずなのに、全然購入してもらえない。

結局、必要なのは現状をしっかりと見て、自分の頭で考え、試行錯誤し行動することです。答えを他人に求めていては、他人と同じことしか出来ませんし、少し状況が変わるだけでうまくいかないものです。

だから、実は僕はほとんど本も読みません。自分の中から出てくるものが無くなったら、自然と本を読みたくなるので、そういう時に本を購入して、目次をパラパラ見て、机の上に平積みします。

ちなみに、ここまで読んで「本読むのやめよ!」「ネット検索はダメだね!」と思った方は、本質を理解できていないかもしれません。
大切なのは、実際にやってみて、そこから何を感じるかです。

②色々な分野に興味を持つ(無駄なものはない)

僕は色々な事に興味関心があります。今やっている事業は、コワーキングスペース、カフェ、コーヒーの焙煎所。趣味は楽器演奏。歌うのも好きですし、ギター、ベース、ドラム、キーボード、シンセサイザー、その他、なんでも演奏します。おもちゃも好きなので、息子と一緒におもちゃでよく遊びます。カメラも好きで、コワーキングスペースに本格的なフォトスタジオを作ったくらいです。キャンプも毎月行ってたし、映画も、テレビも、ドラマも見るし、漫画もたくさん読みます。

色々な分野に興味をもち、色々なことに取り組むとスピード感はどうしても遅くなります。でも、無駄なものは何一つなく、全て自分自身の思考の引き出しとなり、ふとした瞬間に結びつき、他にはない価値になります。

引き出しに入っているものを取り出し、結びつけるには?
僕は、ボーッとする時間を作ることが大事だと思ってます。何かの作業に集中しているときは思考の方向性が尖った矢印のような感じ(脳の一箇所しか使ってないイメージ)だとすると、ぼーっとしているときは丸い円のような感じ(脳全体を使っているイメージ)。色々なところの要素が飛び出してきて結びつき、アイデアになるんです。

僕は、そういう時間を確保するためにわざわざ1時間歩いて帰ったり、エアコンなど音がなるものを全部消してぼーっとしたりもします。コーヒーの焙煎中も、アイデアが生まれやすいですね。あとお風呂も好きです。

それから、人と話してるときにアイデアが浮かぶことも多いですね。

③結果から考える(方法や詳細は後から考える)

もしかすると、これが一番重要かもしれません。

例えば、「巨大水槽に入り、布をかぶせている5秒の間に脱出する」という結果を決めてしまうんです。そうすることで、その方法が見えてきます。もしかしたらその過程の中で、「5秒はどうしても無理そうだから10秒にしよう。10秒にしたらあまり凄さが伝わらないから、水槽にサメでも入れてみる?」とか、また違う発想が出てきたりもします。

そして、ビジネスにおける「結果」とは課題解決だったりします。
例えば、「飲む時間で選ぶブレンドコーヒー」は、
・コーヒー豆ってどれがどれだか分かりにくくて、選びにくいよな。
・酸味のあるコーヒー嫌いって言う方多いけど、多分古い豆の油の酸化した酸味であって、美味しいコーヒーの酸味を感じたことないまま飲まず嫌いになってるだけかもな。

といったコーヒーへの課題を感じていたので、コーヒーを選ぶ指標を「味」ではない違う概念にしようと考え、「時間」で選べるようにしたのがきっかけです。

「時間で選ぶ」を根拠づけるためには、その時間の一般的な過ごし方を知ること、それに合わせて風味がどんなものか知ること、あとはカフェイン量を計測することも大事だよね、とアクションが決まっていきます。

僕は普段は結構いきあたりばったり、思いついたまま行動しているところがありますが、サービスを考えるときは結果から考えるようにしています。

結局は、試行錯誤

ここまでつらつらと僕の考えを書いてきましたが、結局は試行錯誤だと思っています。やってみなきゃ分からない。
アウトプットが最高のインプットだと思っていて、とりあえず小さくスタートさせていることがたくさんあります。その中で色々な気付きがあり、ほとんど消えていきます。

そんな中で、「これだ!!」ていうものが必ず出てきて、そういうものは、誰かにアドバイスを求めることなく、お金も時間もかけてやってしまいます。
そうすると、すんなり形になっていくんですよね。形になると、結構認めてもらえたりするんですよね。

失敗は成功のもと。
天才は99%の努力と1%のひらめき。

こういった言葉もそのまま文字通り受け取るのではなく、自分で体感してみると真意が見えてくるような気がします。

実は次にやりたいアイデア、たくさんあるんですが業務が大渋滞中なので、しばらく塩漬けにします笑

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