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週末1泊2日の自然体験レポート)四季を通じてご一緒しているフジミ・いとしろWaterOffset社会貢献活動の一環で、雪遊び体験交流を開催しました。

2023年2月18日(土)~19日(日)は、あいにく2日間とも雨天になりましたが、
皆様のお力添えにより、怪我無く楽しい体験交流の機会になりました。

0.フジミ・いとしろWaterOffset社会貢献活動とは?


株式会社フジミインコーポレーテッドは創立70周年を越えた半導体の研磨剤事業で世界ナンバー1シェアを誇る会社です。

ホームページの社会貢献活動の紹介で、WaterOffset活動について説明されています。

===引用ここから
私たちの製品には、その生産工程で地下水を大量に使用するものがあります。
使用した水を自然に返すこと(=Water Offset)をテーマに活動に取り組み、
地球環境の保全に努め、持続可能な社会の実現を目指しています。

===ここまで

水と共にある暮らしも含めて、石徹白地区のNPO法人やすらぎの里いとしろ  https://www.itoshiro.net/npo/

 を窓口に地域内の団体と共に
諸活動の課題や夢に取り組んでいます。


現在までに2本の動画が完成して公開されています。ぜひご覧になってください。

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1.会場は?


カルヴィラいとしろ https://culvilla.com/

〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白57-100


郡上市も出資する第3セクター施設で、石徹白地区内の指定管理者が運営しています。
宿泊室、ホール、多目的交流室、厨房、石徹白ふるさと館で構成し、
主に、宿泊及び飲食の提供のほか、収穫体験等を行っています。

宿泊規模は70名ほどあり、団体利用にも人気がある施設となっています。

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2.参加者&スタッフ


全体37名でフジミ社員とそのご家族だけでなく、石徹白地区の住民も参加しました。

参加者:27名
スタッフ:10名(動画撮影1名を含む)

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3.スケジュールと天候


2月18日(土)1日目:雨


フジミの皆さんは会社拠点から車で移動してきました。
降雪がなく道路状況が良かったので、現地到着が早くなったのは良かったのです。
しかし事前予約してあったがスキーウエアなどのレンタル屋が混雑していて時間がかかったようです。

施設入館前に施設周辺を散歩。
雪遊びの場所や危険個所(池、建物の周囲)などを
参加者およびスタッフの全員で確認しました。
遊びのワクワクや危険個所を確認する時間として有効だったと思います。

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3-1.全体案内と自己紹介、昼食


館内で全員の自己紹介と楽しみにしていることを話しました。
雪合戦。かまくら。そり滑り。などなど、具体的なものもあれば、
雪国出身の方はご自身の子どもが雪がほとんど降らない地域で育っているので、
雪で遊ばせたいと参加されていました。

昼食は大広間にてカレー&唐揚げ&サラダをもりもり食べました。

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3-2.雪遊び体験 

小雨でしたが、入浴可能時間も確認して、参加者のやる気もMax!
最初に全員参加のアイスブレイクゲームとして「宝探し」を実施しました。
15分間の制限時間でサッカーコートより大きなグランドに埋まっているテニスボールを探します。

3つの賞品(フジミ関社長の提供)は番号ありのボールで、他にダミーで無印のボールを数個埋めました。
最初に子どもだけで3分間の探索です。足跡が入り乱れて、もうどこに隠したのか解りません。

その後、大人も入り、全員が夢中になって探していました。
ヒントで捜索範囲を狭めてもまだ発見できなかったり、大いに盛り上がりました。


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3-3.ソリ滑り(本館裏手のBBQハウス前)


数回の下見時に2コース設定しておいた場所を利用しました。
雪不足のため道路が露出しているところは、スノーダンプで雪を動かしてコース延長。
ソリ(プラスチック製、木製)、雪板、スノーダンプで滑るなど、子どもから大人まで長時間、楽しんでいた。

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3-4.タイヤチューブ滑り(田畑の土手など)


豪雪地帯ならではの遊びを子どもから大人まで楽しんでいた。
2月1日の下見時は新雪と違って、硬い雪面でよく滑ったので、
スピードも出たし、跳ねたり、チューブの弾力でそれも面白い体験になったようです。


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3-5.ロングそりコース


本番前、2回ほどコース造成をして当日になりました。
50m以上の長距離を最初は傾斜がゆるいのでゆっくりと、
最後は田んぼの畦に向かって急降下していくコースです。
大きなそりで子どもと大人が一緒に乗って滑ったり、子ども2人乗りなども見られました。

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3-6.かまくら&雪の家づくり(グランド内)


スコップ、スノーダンプ、鋸、フジミ青バケツなどを利用して、4つの家が作られた。
大人が寝られるほどのカマクラも1つ完成。
家族ごとに作っている方が多かったが、
いとしろの子どもとフジミ社員のお子さんが一緒に1つの家を創っている姿もありました。


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4.休憩、入浴 


濡れた衣類を乾燥室に入れて、各部屋などで休憩および入浴。
暖炉前で「石徹白産もち米のおかき」とチャイを提供してお茶タイム。

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5.キャンドルナイトの見学&フジミ賞の投票


社員とご家族、フジミスタッフが作品鑑賞をして、投票を行いました。
雨天のため傘をさして歩きましたが、作品の大きさや芸術性、
創意工夫など感動の声が多くありました。


石徹白住民の豊かな心と技をあちこちにバクハツさせていて最高でした!!


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6.夕食 


大広間で宿泊者以外も含めて、石徹白地区の住民も一緒に、
ゆっくりと食事をしながら談笑できた様子でした。

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7.フジミキャンドルナイト


昼間、参加者の皆さんが作った雪の家やかまくらに蝋燭を燈して見学や撮影などをしました。
夜になって違った雰囲気や灯りが点ることへの喜びの声がきかれました。
雨天のため星空観賞はできず。今後の希望プログラムにあがっています。


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2月19日(日)2日目 天候:雨

8.木工体験(木のスプーン作り)


除雪体験 or 雪遊びは雨で実施できず。事前相談・準備していた雨天プログラム展開しました。
郡上市の池野主水さんが製作されている木のスプーンキット(今回は岐阜県関市の檜が材料)を
紙やすり、ナイフで削ったり研磨しました。
軍手を利用し安全に配慮しつつ、道具の使い方や作るこつは適宜、伝えていきました。
家族や地域で固まらないよう、子どもは子ども、大人は大人の交流を深めるために、
座席配置を工夫しました。

それぞれ、柄に文字を入れたり、形を変えたり、
創意工夫と共に手仕事をしながらの談話が盛り上がっていました。

子ども~大人までシンプルな作業だが、楽しめていた様子が嬉しかったです。

途中で折れた方々(3本)には、予備の材料を渡して対応しました。
途中10時過ぎにお茶タイム。
石徹白の農家(田中宏尚さん)が育てた黒米と在来の稗で製造した黒稗珈琲を
石徹白地区内の桂清水で入れてお菓子とあわせて提供しました。

削りや研磨が終わった人からアマニ油を塗布して仕上げました。

机を片づけて、掃除を全体で協力して実施。集合写真を撮影。
木目も形もそれぞれの世界で1つだけのスプーンが完成!思い出の品をお土産になりました。

帰宅してから我が家の娘、息子たちは、さらに紙やすりで磨きをかけていました。
自分で作った道具は愛着が違いますね。


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9.集落内の散策(車で分乗)


白山中居神社の鳥居前~水車2ヶ所を見ながら車で移動。
ご神明社跡の湧水は車を停めて、水に触れたり飲んだりしました。
ここから徒歩で集落内を5分ほど移動。




昨夜は見られなかった集落内の作品4つも見学しました。
上在所の道路脇キャンドルの列、
中在所の車と同じぐらいの巨大な兎や古代文明のような雪の家、
かわいいミッフィーなどに驚嘆と感動の声が聞かれました。


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10.昼食


カルヴィラに戻って4人ずつのテーブルで交流を深めながら談笑しながら食べることができました。

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11.ふりかえり&フジミ賞発表


食器を片づけて、2日間の出来事を全体でふりかえりました。
個人のふりかえり(A4白紙と鉛筆を配布)記入し、同じテーブルの人と感想の共有。
席替えをして感想やこれからしたいことの共有。
全体発表8人それぞれのテーブルで出た話や個人の感想、これからの希望など。

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12.参加者の感想(抜粋)

・かまくらづくり、思わず真剣にやってしまい時間を忘れて楽しめた。夜のキャンドルナイトも雰囲気があって作ったかいがあった。

・2日目は雨で残念だったけれど、スプーン作りが意外に面白かったし、モノとして思い出に残る物があってよかった。

・そり滑りのコースが長くて面白かった。

・次にやってみたいことは、雪合戦、BBQ、そり滑り、かまくら、池で釣り、タイヤチューブ(ロングコース)、石徹白住民と体育館でドッチボール、フジミ社員と子どもの対抗サッカー、巨大雪だるま、持久走大会、石徹白住民とフジミで石徹白全体を使った鬼ごっこ、カルヴィラを使ってかくれんぼ、飯盒炊飯、みんなでカレー作り

・子どもたちが雨にも動じず、雪遊びを楽しんでいたことが楽しかった。

・凄い量の雪で童心に帰って遊びました。石徹白の方と触れ合えた。

・変わった地名が多いので由来とか知りたくなった。
・大雪の中、おっきいカマクラの中で鍋を食べたい。おでんでもいい。

・山へ入って植物を観たり、風景を観たい。

・雪遊びは子どもが一生懸命にかまくら作りに没頭して楽しんでくれたことが一番楽しめた。
夜にキャンドルを燈して他の子どもたちに良かったね、すごいねと言われて本人も非常に満足そうでした。

・キャンドルナイトは家々で大規模な会場づくりには非常に驚きました。なかなかできないことを一生懸命に取り組んでいることに感激しました。

・地元の子どもたちのパワフルさに驚かされた。

・帰りに石徹白の名産などが集まっている所があればと思いました。

・コロナ以降、引きこもりがちな我が家でゲームばかりやっていることが多いですが、今週末はスマホを見る時間を忘れるほど楽しめました。いとしろの皆さんとの交流もすぐになじめてよかったです。

・雪遊びは今までスキー場でしか遊んだことが無かったので、地形?を利用して作られた橇のコースやチュービングはとても貴重な体験でした。

・石徹白の子どもたちにカマクラの作り方を教えてもらいながら作るのも良かったです。親も一緒に遊べて楽しかった。

・ロングソリの一気に落ちるのが楽しかった。

・無心になり雪遊びができたこと、ソリ、ゴムチューブ、かまくら作り、こんなにたくさんの雪の中で遊んだのは初めてでした。キャンドルナイト巡りも雨の中であったが、行くことができてよかった。皆さんの作品への熱量が凄かった!!

・石徹白の人たちの温かさ、子どもたちのキラキラした目が印象的で話しかけやすかった。

・スプーンづくりで自分の思い通りにできたので良かったです。

・カマクラを作るのにけっこういっぱいブロックをつくって積み上げるのが楽しかったです。

・石徹白も初めて来ましたが、自然がいっぱいで楽しく過ごせました。かまくら作りが一番楽しかったです。
地元の子どもたちとも協力しながら、そり滑りや宝探しも一緒に遊べたので良かったです。
次は夏に来てみたいです。

・キャンドルナイトはあいにくの雨であったが、各チームの作品の完成度とロウソクを燈した時の幻想的なキャンドルに感激しました。

・雪ではなく雨でしたが、雨プランも考えていただき、本当に良かったと思いました。

・石徹白ならでは?自然を感じることができるイベントができれば!

・子どもたちの距離感には驚きつつ、癒されました。

・かまくら作りに参加して、雪のブロックを積み上げるなんて普段は体験できないことで新鮮だった。

・紙やすりやナイフなどで上手く削ることができた。持ちやすいようにツルツルにしたりした。わかり易いようにローマ字で自分の名前を彫った。

・雪の家を作ったことが楽しかったです。雪の家を作ると聞いた時はつくれないと思っていたけど、できたときはとても嬉しかったです。

・次にやってみたいことは、ロングそりコース、バターナイフづくり、フォークづくり、お箸づくりです。

・お友達と遊んだこと。ぜんぶたのしかった。

・1日目にとことん雪遊びができてよかった。

・石徹白の子どもたちがフジミさんの子どもたちに雪の扱い方や遊び方を教えていて、やっぱり山のこは違うなあと思った。

・ソリ遊びは林道や山など違う場所でもやってみたい。スプーンづくりが思いのほか面白かった。

・大人たちにこうするのがいいと言われるわけではなく、遊びの中で自然と子どもたちが教えあうのがいいなと思った。

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13.おわりに

白山になぜ雪が降るのでしょうか。

「源流遊行絵図」を使って、北極圏の冷たい風がヒマラヤ山脈にあたり、東へ流れて朝鮮半島の白頭山でわかれて、日本海の水分をたっぷり吸って再会する。

そうした地球サイズの営みのなかで私たちが恵みをいただき
生態系に生かされていることをお伝えしました。

森づくりや社会貢献事業も単にやればいい、体験するだけの時代は終わっています。

今後も身体性を伴った関わりや体験の機会を作り、

子ども達と共に大人も学び、遊び、これからの未来を創る礎としていきたいと思います。

石徹白地区で暮らす私たちにとっても、子どもたちにとっても、

楽しく新たな関わりに可能性を感じた機会になりました。

ありがとうございました。

次々とやってみたいことを話してくださったので、1つひとつ実現できるようにしたいと思います。

またの再会を!

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