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心が動くほどの重要な体験が起きると自分の中のスイッチが入る

人は心を動かされるような体験をすると、それが糧となって人生を変えるきっかけとなることがある。

私の場合は半年間の社会不在体験だ。
あまりにも人と違う体験をしたので、こうして自分史として残すことにしている。
あまりこういうことはさらけ出さないほうがいいのかもしれないが
もし、私のような目に遭った人がいて、今後の人生に絶望していたとしたら。
少数派であろうその人の何かしら糧になればいいと思っている。
あとは、いつか自分が死ぬ時に、
生きた証を残す“自分史”が必要だと思っている。

自由がないことの辛さ


私は半年間あまり留置場と言うのは本当にひどいところだ。
税金で、三食風呂つき冷暖房完備、行き処のなくなった人たちにとってはもしかすると天国かもしれないが、至って普通な、平均的な暮らしをしている人にとっては地獄としかいいようがない。

そもそも自分も平均的な暮らしはしていなく、ある意味行き処のない人たちと同じような暮らしをしていたが、感覚はそこまでいってはいなかった。

何が辛いか。

まず、お風呂が入れないこと。

仲間入りした冬時期は3日~4日に一度のため、頭は臭いは痒くなるは、日に日に汚くなっていく気がしていた。
もちろん顔は朝晩と洗えるが、お湯なんて出ない。
水ではどうしても皮脂汚れが落ちつず、だんだん肌がザラザラになってくるし、ニキビも出来始める。
そしてお風呂の時間は20分間と決まっている。
湯船はあるが、ゆっくりなんて浸かれない。
髪を洗うのはリンスインシャンプー(一昔前のお品)で、体を洗うのは石鹸。
お風呂後にスキンケアの時間なんてもちろんない。
髪はそのまま自然乾燥、これが一番良くなかったと思う。
ある日から突然痒みだし、それ以降今も不調は続いている。

お風呂命人間にとってはこれ以上の苦痛はなかった。
この時に私は、普段私たちは毎日お風呂に入ることが出来て、髪も洗うことが出来る有り難さに気付いた。

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