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量子的フローラルアート〜一花一葉

熊野皇大神社の花手水

いけばなの始まりは、お坊さんが仏様に花を捧げたことから。
そして、死者の魂を鎮める為に花で弔い、そのうちに花の名手と評判になると、朝廷や武家屋敷に呼ばれて花を飾る様になりました。

花の名手と呼ばれた、池のそばのお坊さんが、華道家元”池坊”の祖です。

夏のヴァカンスを軽井沢で過ごしておりました。大学生の姪っ子2人が家にやって来たので、今回は珍しく観光名所などを巡りました。

写真の花手水のある神社は、長野と群馬の県境にあります。

長野県側を「熊野皇大神社」、群馬県側を「熊野神社」といい、1つの神社でありながら、2つの宗教法人が存在するという、なんとも不思議な神社なのです。

「長野と群馬の境目」

このように、境目にある本宮はお賽銭箱も2つに別れています。

かなり歴史の深い神社であり、軽井沢でもパワースポットとして有名なところ。

碓氷峠を登るヤマトタケルを導いた八咫烏もこちらにお祀りされています。

見晴らし展望台からの眺め

すぐ横は見晴らし展望台で、この日は天気も良く妙義山がよく見えました。

高いところに登ると、空気が澄んでいて、下界の(都会の)喧騒を忘れさせてくれます。心が洗われるとはこのこと。

昔の人は、現代人よりも敏感に量子的な事をわかっていたのではないかと思います。

いけばなの源流が、仏に捧げる花を生けることであり、応仁の乱を経て華道の理論を確立したことにも大きな意味があるでしょう。

初代は次々に死んで行く人たちのために必死に花を生け続けていた様です。その後に、華道の精神を説いて回ったと言われています。

死んで、魂の世界へ帰って行く人たちのために、鎮魂儀式として花で寄り添ったのです。

負のエネルギーを鎮めて行くように。

現実を変えて行くのは、常に、小さな目に見えない量子的な積み重ねです。
一瞬にして、この世が天国にはなりません。

ネイティブアメリカンは常に7代先の子孫の事を考えて物事を決断するのだそうです。

私が生きているうちにできることなんてたかが知れています。それでも日々の小さな積み重ねが、やがて大きな石を動かす力の元になるかも知れません。

そんな思いで、一輪の花を生け続けようと思っています。まずは自分を整えて、環境を整える。

そして、一輪一輪を自分の外へ向かって、負のエネルギーを蹴散らす様に。

どうか7代先までも戦争や疫病の苦しみから解放される様にと願いながら。

一緒に負のエネルギーを蹴散らしてくれる勇士を募集中です(笑)。

鎌倉の長谷で、名著に触れて大きな世界観を養って頂く講座です。

それから、一花一葉スタイルの花を生け、そのあとは老舗和菓子店の目にも美しく美味なるお菓子をどうぞ。

今月は20日の開催で、毎月第2木曜と第3土曜日に開催しています。


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