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ジュリーのドラマー

先日、BSでジュリー・沢田研二さんの過去映像を集めた番組をやっていた。私はジュリーのコンサートは2回行ったことがある。そのときのバンドのドラマーが村上ポンタ秀一さん。

その後、ポンタさんには仕事の機会があって個人的にお知り合いになり、濃厚な時間を何度か過ごした。
急に電話が来て「北海道のさ、珍しい、サケ、あれなんて名前だっけ?」と訊いてきて鮭児です、とお答えした。
別なときは、「この曲、なんて名前だっけ(鼻歌♪)?」 それはベートーヴェンの7番です。
ある雨の日、「松岡さんのフルコンのピアノでできる会場知らない?」(松岡直也さんがフルコンサートサイズのピアノで演奏ができる会場を知らないかの意味)それは私には荷が重すぎる問いです。

夏のジャズフェスにラインナップされていて楽しみにしていたら、キャンセルになった。まもなく訃報が出た。お別れをする方法もわからなかった。

ジュリーのテレビを見ていたら、急にポンタさんの演奏を聴きたくなった。
【Final】村上"ポンタ"秀一 That's Recording!~生涯最後のレコーディング~ - YouTube 最後の映像見つけた。私が知っている、会いたかった姿があって、とてもうれしかった。

ジュリー沢田研二さんの最近のシングル曲は、話題になった映画の「土を喰らう十二ヵ月」の主題歌「いつか君は」。作曲は大村憲司。
ポンタさんが、いちばん好きなギタリストは大村憲司だと言っていた。その人の名を出すとき、なつかしさと憧れとちょっとした寂しさがあった。大村さんは若くして亡くなっている。
ポンタさん、天国で、松岡さんや、大村さんとセッションをしているだうか。沢田研二さんが大村憲司という音楽家を忘れていなかったことがうれしい。
沢田研二はたくさんのことを思い出させる今も刺激的な存在だ。


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