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うつわマガジン2020

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2020年2月の記事一覧

土鍋サウナ風ゆでたまご

土鍋サウナ風ゆでたまご

ああ、ひとつだけ、とろっとろのゆでたまごが食べたい。そんなとき、どうする?

小さめの鍋にたまごを入れて肩までお風呂につかるように水をいれるか、半身浴くらいにして箸でぐるぐる回しつづけるとか、そんな感じが通常だろうか。

いやいや、お風呂も半身浴もやめて、ミニ土鍋とミニせいろを用意して、サウナにしよう。土鍋の蓄熱や余熱も有効。少しの水で、洗い物も最低限で、おいしいゆでたまごがつくれる。​

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毛布のなかで眠りたい

毛布のなかで眠りたい

眠らないまま明けた。個展1週間を切った冬の夜は、あたたかい毛布が恋しい。

ふらふら工房から出てリビングに行くと、キッチンで毛布がまあるく膨らんでいた。象をまるのみしたウワバミか?

「なにこれ?」ぱたぱたと出かける準備をしている息子に聞く。

「鶏むね肉でつくってる」。

相変わらず言葉たらずで、ウワバミは象でなく鶏をまるのみしたのか?と、情報は遠いほうに更新されただけだった。

昨日、ひさしぶ

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「十日一水」な陶芸道

「十日一水」な陶芸道

常にこわれることにビクビクしながら、20年いや30年、もろく、はかないモノを相手に仕事を進めている。

粘土は、土と水でできていて。
ロクロでひいたうつわの形を乾かすと、粘土のかたまりでなく「砂のうつわ」になる。さらに、コッチョリーノのオリジナル技法はちょっと独特で、そのはかない物体に色をつけて絵柄を彫るという高リスクをあえて施す。あまり話してこなかったけれど、常にこわさないようにビクビクして

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