マガジンのカバー画像

うつわマガジン2021

29
運営しているクリエイター

#料理

およげ秋刀魚ごはん

秋刀魚が泳いできましたよ、ありがとう。 四季折々の食材を土鍋で炊いているときの心を、なに…

tamamiazuma
2年前
53

秋の宝石は青くない

秋風と秋空を仰ぐのも良いけれど、木々の枝や足元の土を見ると、たくさんの宝石が陽に輝いてい…

tamamiazuma
2年前
67

夏じまいの風景

「もう水はいらないよ」静かな声が聴こえ、2回目の不思議な夏が終わる。 天然色が語る言葉に…

tamamiazuma
2年前
50

お腹が空いたら土鍋

おおきな土鍋に穴が空いた。タイトルとひと文字ちがいなんだけど、笑えない気持ちの朝をむかえ…

tamamiazuma
2年前
43

ねばる季節を炊く

猛暑から急に20℃を切ったのだから、なんだか調子が狂う。 暑気払いにうなぎを食べたり、夏…

tamamiazuma
2年前
50

わたしたちの季節を炊く ー夏アスパラごはんー

大地のごちそうを年に2回もいただける喜びよ。 同じ野菜でも季節によって味が違う。 こんなに…

tamamiazuma
2年前
36

わたしたちの季節を炊く

あいまいな情緒 しなやかなグラデーションで巡る4つの季節があるからこそ、あいまいな情緒が身につくのではないか。それを揶揄する、される必要はないと思っている。 国境はなくなるどころか厳しくなる一方で、他国に旅できず、身を不動にさせたこのパンデミックは、たくさんのことを改めて教えてくれた。良いことも悪いことも、本当にたくさん。 あいまいな味と豊かなうつわ お出汁のあいまいな味や、煮野菜のあいまいな食感、発酵によるあいまいな香り。家庭料理において、それを内包するうつわも、

レモン炊き込みごはん

降らずとも竹植る日は蓑と笠 芭蕉がそう言ってるから、来週くらいには東京にも梅雨がくるのだ…

tamamiazuma
3年前
210

カブトムシなスイカのスープ前編

大好物であるスイカの季節がやってきたので、踊ろう。先立つものもない、ふりかかってきた諸々…

tamamiazuma
3年前
150

土のうつわと食べる人の役割と

森の散歩で摘むベリーが恋しい季節 「保温性」の良い土鍋ですが、毎年この季節くらいから「保…

tamamiazuma
3年前
78

米粉でとろりカブのミルクスープ

ここにある大切な食材・食品 「外に向いて進んでいくのはもちろん良いけれど、これからは内側…

tamamiazuma
3年前
53

春をむすぶ

不思議な春さようなら立夏もすぎ、今年も、不思議な春がいってしまった。 「期待」という言葉…

tamamiazuma
3年前
32

フリーゼにトマトをのせて夏がはじまる

あの夏が見つからない 「フリーゼと夏」 土鍋をかかえてイタリアを旅するプロジェクト「旅す…

tamamiazuma
3年前
46

きっとね、あとで笑おう LUNA PIENA

満月の下のパーティ 土鍋で満月の下のパーティ。 去年もできず、きっと今年もできず。 写真は、おととしの満月の夜、ミラノでつくった土鍋メニュです。 20:00に消灯される東京の空。満月に期待をこめた小望月に呼び止められました。東京の月もきれいです。近ごろ一度にいろいろな事柄が天から降ってきて、試練なのか恵みなのか。命と命がぶつかりあう我らの星だから、ざわめきでできているのかもしれなくて。 待てない命がたくさんあるということ 去年の今時期に加え、今年もこの時期の展示中止を