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うつわマガジン2021

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記事一覧

ピスタチオのドーナツとまるくまるくと願う展覧会 #まいにち土鍋

ピスタチオのドーナツを子が買ってきてくれた。「ホーカス・ポーカス」のドーナツだ。全てうま…

tamamiazuma
2年前
36

メリークリスマスではない日

お誕生日おめでとう。 家人に。亡き父に。 もう慣れた。近しい人を祝うため、誕生日ケーキを…

tamamiazuma
2年前
51

挑む「火のない世界へ」

炎を愛す 火は人類の発展に不可欠なもの。 縄文や弥生の文化や土器を見て、その時代の生活を…

tamamiazuma
2年前
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およげ秋刀魚ごはん

秋刀魚が泳いできましたよ、ありがとう。 四季折々の食材を土鍋で炊いているときの心を、なに…

tamamiazuma
2年前
53

秋の宝石は青くない

秋風と秋空を仰ぐのも良いけれど、木々の枝や足元の土を見ると、たくさんの宝石が陽に輝いてい…

tamamiazuma
2年前
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夏じまいの風景

「もう水はいらないよ」静かな声が聴こえ、2回目の不思議な夏が終わる。 天然色が語る言葉に…

tamamiazuma
2年前
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夏果から秋果へ

イチジクの一番好きな食べ方がある。 アレンジとか、そういうのじゃない。 夏のはじまりに挨拶し、おわりに礼を言い、また秋のはじまりに挨拶するイチジク。 イチジクと寄り道 リグーリアの山の家から1時間ほど歩いて海まで降りる。途中、手の届くところにイチジクとブラックベリーの木がたくさんあって、恒例の味見をするのだ。イタリア人の友だちと「これダメ、これ甘い!」といちいち品定めして、「こっちこっち!」と手招きして、よれよれ脱線して歩く。わたしたちは子育ても卒業したいい大人だ。小学校

お腹が空いたら土鍋

おおきな土鍋に穴が空いた。タイトルとひと文字ちがいなんだけど、笑えない気持ちの朝をむかえ…

tamamiazuma
2年前
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ねばる季節を炊く

猛暑から急に20℃を切ったのだから、なんだか調子が狂う。 暑気払いにうなぎを食べたり、夏…

tamamiazuma
2年前
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わたしたちの季節を炊く ー夏アスパラごはんー

大地のごちそうを年に2回もいただける喜びよ。 同じ野菜でも季節によって味が違う。 こんなに…

tamamiazuma
2年前
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わたしたちの季節を炊く

あいまいな情緒 しなやかなグラデーションで巡る4つの季節があるからこそ、あいまいな情緒…

tamamiazuma
2年前
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器と食

「祈りの言葉を入れる箱」 毎日のあたり前だけど、食はいのちをいただくことであり、「器」と…

tamamiazuma
2年前
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詰めた時間をふりかえる

道の開拓 オモクテワレル、アツクテワレル。 強そうなのに儚い土のうつわの扱いは、両方のバ…

tamamiazuma
2年前
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冷製パスタに見立てたズッキーニのサラダ

六季 四季どころか「六季」が実感できる日本。夏のはじまり(梅雨)や、冬のはじまり(秋雨)など、暑さ寒さだけでなく、湿度でも季節を表現する繊細な環境に住むわたしたち。 微妙な気候に寄り添う人間だからこそ、繊細なのかもしれない。時にそれを揶揄する声を聞くけれど、わたしはその繊細な人間たちも大好き。 ズッキーニの花と実 ああ本格的な夏がはじまるんだ。 畑で透けるように鮮やかな黄色いズッキーニ の花を見ると、そう思う。異国にひとり陶芸弟子として住んでいたわたしは、生活資金が