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出張授業開催【私立帝京大学小学校】世界にひとつだけのマイラケットをつくろう!

こんにちは。
広報担当のツザキです。


9月の半ば、バタフライが訪れたのは東京都多摩市にある私立帝京大学小学校。

丘陵地帯にある校舎までは多摩都市モノレールの駅からスクールバスの送迎で向かいました。

出張授業へ行くのはバタフライ初のことでドキドキ。


帝京大学小学校に着いてみてビックリ仰天。

校舎はなんと有名建築家の隈研吾さんの建築だそうで、しばらく見入ってしまう美しさでした。

さてさて、帝京大学小学校は後者のみならず、さまざまな特色が随所にみられました。

まず、教室と廊下の壁がない(!!!)んです。

写真左手が黒板(前)、右の書道作品が後ろにあたり、奥のスペースが壁無しで廊下なんです!

小学校の教室と言えば、前に黒板と教卓、後ろに黒板、その下にランドセルを入れる棚、後ろの隅に掃除用具入れ、壁には書道や絵画を貼るのが定番!というイメージでしたが

帝京大学小学校には教卓もなし、廊下と教室を仕切る壁もなし。
広々としていてとても気持ちが良い校舎でした。


この日、帝京大学小学校で行われた授業は


世界にひとつだけの
マイ卓球ラケットをつくろう!

「卓球やったことある人ー!」の問いかけには、たくさんのお友達が手を挙げて教えてくれました!

なんとこの企画、国内での実施はここ帝京大学小学校が初!

さかのぼることひと月半、まだ開発中のミニラケットキットの構想とサンプルを持って担任の先生と打ち合わせをしました。
その際に、実は4年生のみなさんが探究科の授業で近隣の里山を切り開いた木を活用して鉛筆をつくる、というプロジェクトを考えていると伺いました。
同じように木材をつかった工作なのできっと興味を持ってくれると信じ、
この日に間に合うように、そしてなにより帝京大学小学校の4年生の
みなさんが楽しんでくれるように、とラケット生産部や生産支援部の方々と一緒にワクワクしながらミニラケットキットの開発を行ってきました。

授業がスタートし、タマスとバタフライのブランドの歴史をお話ししましたがみなさん熱心に聞いてくれました。

卓球が大好きな創業者 田舛彦介が卓球の会社を作ったのがバタフライのはじまり、というお話をさせていただきました。
みんな真剣に聞いてくれています・・・!

「実は、ラケット工場でお困りごとがあるんだ・・・なんだと思う?」
という問いかけにも、積極的に手を挙げて答えてくれました。

そして、このお困りごと。
実はラケットの製造数の増加に伴って木材の廃棄量が増えることだったのですが、、、

さすがの目の付けどころ!

探究科の授業でも触れてきた木材の話題に「木のごみ!!!」としっかり答えてくれました。

バタフライのラケットの性能だけでなく外観が美しいことも人気の秘訣と言われていますが、こうして世界中多くの方に愛していただいているがゆえ、
廃棄が多くなっていることが課題と私たちも感じています。
こうした廃棄する木材を活用してバタフライの企業活動や、ものづくりの楽しさ、卓球の魅力を伝えられればと考えられたのがこのミニ卓球ラケットのクラフトキットなのです。

クラフト体験が始まると、一斉にブレードにイラストを描き始めます。

デザイン案をブレードに鉛筆で落としていってくれています!出来上がりが楽しみですね!

今回は限られた時間内で完成させるため事前にデザインを考えてきてもらっていました。

プリントにデザイン案を描いてきてくれたお友達や、いつも授業で使用しているiPadでデザイン案を考えてきてくれたお友達も。

事前に考えてくれたお花の中に蝶マークのスタンプでちょうちょを飛ばしてくれました!
スタンプがまっすぐ押せるように慎重に作業をしてくれています

みんなイラストを描くのやスタンプを押すのに真剣!

天然木材だからこその描き味、油性マジックが導管を伝って染みこんだりで苦戦するお友達も。

「黒いところにはスタンプつくかなあ?」
「わかんないけど、やってみようか!」
なんてやり取りをしながら押したもの。

「やってみよう~!」とチャレンジ。うまくいってよかった!

 濃い色の上にでも色のスタンプが重ねられることを教えてもらいました!

スタンプを押し終わると今度はグリップを付けます。

グリップにはプレートが入る穴がある「表」と穴がない「裏」の2種類があるよ~

8色の中から自分の好きな色を選びます。
表裏で別々の色を組み合わせてもOK、シンプルに1色にまとめてもOK!
実はここは開発の中でもこだわったポイント。 

表と裏それぞれ8色。グリップの組み合わせだけでも64通りの個性的なラケットができるのです!

さっと決められるお友達もいれば、「どんな色が合いそうかな~?」と熟考するお友達も。


グリップ材を持って席に着いたら、ボンドをグリップ材につけて・・・
うす―く指で塗っていきます

「どっちを表にしようかなあ」
「ニュルっと動いちゃうから難しい!」 

表に付けるグリップの穴にはバタフライの蝶ロゴと「Open Factory」の文字が入ったプレートを入れます。

グリップの中心と端がずれないように貼り合わせる作業は、実際のラケット工場の作業の中でもとても神経を使う難しい作業なんだよ~

これでラケット本体は完成!

みんないい感じの出来栄えです。

マイラケット、完成するとうれしいよね!

最後の箱折りは複雑な構造に苦労しながらもお友達と協力しながら進められました。

完成品をじーっと観察しながら、折っていきます
器用な大人でも少しコツがいる箱折り
みんなで協力して完成させていきます

ラケットを入れる箱、実は輸送中の衝撃からラケットを守る大切な役割を持っているため複雑な構造をしているんです。

そして、なんとバタフライのラケットの箱は複雑な構造ゆえ機械折りが難しいためすべて手折り。

販売ラケットの箱とは形が違いますが、ラケット用の箱を通しても、なんとなくものづくりの奥深さを体感してもらえたかな?

ちなみにこのラケットの専用箱、クラフト素材なので絵を描いたりしてさらに額にもなるのでおうちでも飾ってもらえるように専用で開発したのです!

さて、授業も終盤。

完成したラケットを他のお友達に披露しながらラケット名とデザインコンセプトを発表してもらいました。

みんなのほうを向いてマイラケットの紹介スタート!
楽しそうに紹介してくれるお友達も、ドキドキしながら紹介してくれるお友達も、
自分のラケットをみんなに紹介してくれました!

「強い動物の絵を両面に描いたよ!」

「ラケット名は『シンプルイズベスト』なのでシンプルに仕上げました」

「信長が好きだから安土桃山城を描きました」

最後の感想までとても活発に発表してくれてとてもうれしかったです。

「型番があるんだよ!」と教えてくれたお友達も。

みんなの個性が詰まったラケットはどれも見ていて楽しくなりました。

「たましいラケットです!」

「これで卓球ってできるの?」

「実際に打ってみたいなー!」

という声も聞こえて、卓球にも興味を持ってもらえたかな?と思いました。

卓球して遊んでみるのも楽しいね!
(その時々の廃材の量で仕様が変わりますので、性能の評価などはしておりません)

みんなが世界にひとつだけのマイラケットを大切にしてくれるとうれしいな、また、里山の学習の延長線上で、いつかどこかで一緒に課題に取り組めたらうれしいな、なーんて思った一日でした。

帝京大学小学校4年生のみなさん、ありがとうございました!

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