冬に聴きたい10のヴィジュアル系ソング

皆様、ヴィジュアル系は好きですか?
個人的に冬におすすめのヴィジュアル系の楽曲を10曲、選んでみました。
好きな方も、あんまり良く知らない方も、この冬は少しだけ、ヴィジュアル系を聴いてみませんか?


① MUCC(ムック) / ジオラマ
https://youtu.be/mKb2icGjqQw

現在ヴィジュアル系の王者、ムックからは、何年かごとに優しい冬の曲が届きます。
ジオラマはムック初の配信限定曲。
寂しいけれど暖かい、悲しさを優しく包み込むようなメロディと演奏。
きっと作詞作曲者でもあるギタリストのミヤにとっては、ある町の冬の日のほんの一瞬を切り取っただけなのでしょう。
全てを、自分の事さえも俯瞰しているようなミヤの視点が強く表れた楽曲です。
初雪が降る日に聴きたいですね。


② D / Snow White
https://youtu.be/p7eTB6xTnVE

これぞ王道ヴィジュアル系。
最初は衣装や演出にびっくりしてしまいますが、サビではヴォーカルの凄みにびっくりすると思います。
ヴォーカリストASAGI(浅葱)のオペラ風の歌唱、それを活かす壮大な曲、曲の持つポテンシャルを最大に引き出すバンドアレンジ。
今後、ヴィジュアル業界でこれを超える冬のバラードはまず出ないでしょう。
文句無しでヴィジュアル系荘厳バラードの金字塔です。


③ SEX-ANDROID / チロル
https://youtu.be/uHhiG_sf748

パンク業界からの刺客。
心に滲みる切ないメロディを撒き散らしながらの疾走、そしてユーモアという、セクアンの魅力を濃縮した超絶優良楽曲です。
心地良いメロディに乗せて歌われる文学的な歌詞により冬の景色が連想されるのですが、自転車は買ってください。
通しで聞くと、しんみりし過ぎず、軽過ぎもせず、良くない音質も逆に味となり、全てが高いバランスで成り立っていることに気付きます。
タイトルだって粋です。


④ 摩天楼オペラ / SNOW
https://youtu.be/eBv41gox5vs

こちらはクサメタル業界からの刺客。
動画を見てもらえればわかると思いますが、すごい演奏力と歌。
ヴィジュアル系メタラーのヴォーカリスト苑がガチガチの演奏チームを従えてヴィジュアル系の曲をやるとこうなる、というお手本です。
ヴィジュアル系には珍しくキーボードがいるのも特徴。
曲、歌詞共にメタル寄りのヴィジュアル系として完璧な回答です。
実はゲストにサックスを迎え入れているのですが、これがまたクサくて…
もっとメタルっぽい方が良いという方はShine onという楽曲をどうぞ。


⑤ Plastic Tree / 冬の海は遊泳禁止で
https://youtu.be/kB0pdaRn474

文学系シューゲイザーバンド、プラスティック・トゥリー。
この曲は元々はB面(あえてそう呼びます)の出自で、このバンドは他にも冬の良い楽曲を沢山持っています。
あえてこの曲を選んだのは、歌詞から景色が完全に想像できるから。
珍しく捻りの無いタイトルが、事実感を強めます。
抑揚のない演奏と浮遊感に満ちた歌声のAメロで情景を描写、ゴリゴリの轟音が響くサビでは激しい心情を描写。
歌詞の解釈は色々とできますが、有村竜太朗による完璧なヴィジュアル系文学です。


⑥ LAREINE / 冬東京
https://youtu.be/Bq4tnxZtLdE

ダンサーが踊っていますね。
ヴォーカルは一回転して階段を降りて来ますし、ギターソロではギタリストの周囲を一輪車が回っています。
タイトルは冬東京なのに、出演する子役は2人共白人です。
次から次へと現れる怒涛のシーンの連続、そしてカーテンが閉じ、ショーも閉幕。
さて、PVの内容にばかり触れましたが、何故か曲と内容は異常にマッチしていませんでしたか?
耳に残る、心地良いメロディではなかったですか?
そう、これはヴォーカルでもあるKAMIJO兄貴(男性ファンはKAMIJOのことを"兄貴"と呼び(呼ばされ)ます)による完璧な歌謡曲。
日本伝統の様式、歌謡曲をヴィジュアル系に落とし込んだ名曲です。
なお、兄貴は最近この曲をセルフカヴァーをしましたが、楽曲を四つ打ちで都会的に、そして兄貴の歌唱力は信じられないほど高くなっていますのでご安心を。


⑦ アンティック-珈琲店- / スノーシーン
https://youtu.be/BhcsqJIKnfk

昔、ガラケー向けにライカエジソン(ヴィジュアル系ショップ)か何かの着うた(フルだったかも)のダウンロードサイトがありまして、そこで一冬の間ずーっとダウンロードランキングTOPにあった曲です。
私も勿論ダウンロードしていました。
この頃からアンカフェはダンスビートを取り入れ始め、これ以降解散までそのスタイルを貫き通しました。
前アルバムに収録されている原宿参部作と共に、その時代を色濃く象徴する、まさにヴィジュアル系史に語り継がれる伝説の曲です。
ちなみに私が好きなのは最後のサビの前のギターの部分です。


⑧ メリー / チック・タック
https://youtu.be/B9mCfD4xL3I

昭和歌謡とフォークソングとパンクロックが非常に高い次元で融合した、100%日本人の為の音楽です。
作詞作曲はギタリスト結生のメロディにヴォーカリストガラの歌詞というメリーを象徴する組み合わせ。
絶対にメリーにしか作れません。
しかもかなり初期から存在する楽曲です。
完璧な歌詞と楽曲。
数十年後には新聞とかで広告してる"日本のうた100選"的なコンピCDに収録されるべき名曲です。
ケチのつけようがありません。


⑨ Raphael / White love story
https://youtu.be/yYEqLp7Ukh0

ヴィジュアル系には色々なタイプのミュージシャンがいますが、Raphaelほど特異性のあるバンドはなかなかいません。
一言で言うと、"幸せなクリスマスソング"です。
総合プロデュース・ギタリストである鬼才、華月からのクリスマスプレゼント。
なんと、従来のヴィジュアル系では考えられない、とびきりピュアな、純白な楽曲です。
序盤は楽しげなリズムで軽快にクリスマスを演出。
そして中盤以降はまさかのヴォーカル櫻井有紀一人ゴスペル。
重厚なコーラスを聴くことができます。
ヴォーカルの類稀なる才能と声質、それを活かす作曲者が素晴らしい。
反則技のオンパレードだと思います。


⑩ cali≠gari / 冬の日
https://youtu.be/jg9_S3LyMuo

私の一番好きなバンド、cali≠gari(カリガリ)によるウィンターソング。
12月よりも、1月とか2月っぽい雰囲気です。
完璧な日本の冬の描写、そして歌詞内の"僕"の虚しさや焦燥感が暖かいメロディに乗せられて、石井秀仁の柔らかな声で歌われます。
悪い部分が一つも見当たらず、お見事と言う他ない仕上がりです。
作詞作曲は、ギタリストの桜井青。
ちなみに私のこの曲の好きな部分は、"サビの最後の「まだ人だった頃」の最後に「ころぉ〜」って伸ばす部分"の歌い方が楽曲に完全にマッチしてるところです。


以上が個人的に思う「冬ヴィジュアル系」です。
あの曲がない!とかあのバンドがいない!とかあると思いますので、オススメがあれば教えてくださいね!

気が向いたら他の季節も作りたいけど、秋はちょっと厳しいかな。


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