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創業30周年、経営を支えたユニークな父の言葉(オヤジの名言)。40周年向けてまだまだ成長します。

コツコツやってきたら、30年経った、まだまだ成長の途中というのが感想です。

1992年4月30歳のときに独立してTAMhttps://www.tam-tam.co.jp )という会社をつくり、来年2022年で創業30周年を迎えます。
現在は150人のクリエイティブテック・エージェンシーです。

30年も経営してきましたが、ボクに偉業があるわけでもなし、影響力を持てたわけでもなし、自慢できることなどありません。
でもまだまだ、40周年に向けて、100周年に向けて、創業時とまったく変わらず、ココロもカラダも「やる気満々」でいられることに感謝な気持ちでいっぱいです。

「やる気満々が老害」にならないようにだけ、とにかくそれだけ気をつけて、若い人をサポートする側に回り、まだまだ挑戦していきまっせ~

30年を少しだけ振り返ってみたいと思います。

1番辛かったこと

カネのない創業時に集金できないことが多く、殺したいくらい憎みました。

一文無しの個人事業主として創業した1992年はインターネットがまだ世の中になく、コネもカネも知恵も情報も何もなかったボクは、嫌というほど騙されました。
ただの世間知らずのアホでした。
5年ほど前Wantedlyの記事にも『「創業の想い」そんなもんありません!』書きました。

集金できない案件が重なって、人間不信に陥り、世の中がそうなっていることを初めて知りました。
でも、あの地獄のような経験(勉強)がなかったら、今の自分は無いと自信を持って言い切れます。
あれ以来、ボクを騙せる人は世の中に存在しないと思って、これまでやってこれました(25年以上未回収とかありません)。

1番嬉しかったこと

2000年に行われた外資系クライアントのコンペで、大手代理店に勝ちました!

インターネットの成長期に入る頃です。
「コスメ系のWebサイト構築と年間運営」というコンペでした。
当時の30人くらいのスタッフでも、1万人規模の大手代理店に勝てたことに飛んで喜びました。
その勝利以降、下請けは一切せずに、上場企業に順番に連絡して、2010年くらいまで100社以上の上場企業と直取引をすることができました。

何よりお客さまと共に成長できることが嬉しくてパートナーとして見てもらえることにものすごい喜びを感じていました。

これが1番嬉しかったことだと思います。

1番誇りに思うこと

ボクより優秀なリーダーやスタッフがたくさんいること。

ボクは創業当時はコピーライターになりたかったのですが、仕事をいっしょにするデザイナーから「絶対、辞めたほうがいい!」と言われ諦めた過去があります。
止めてくれたことを心底感謝しています。
人には、努力だけでは越えられない「壁」があることを悟り、諦めたからゼネラル系のスキルを伸ばせたのだと思います。

ボクと違って、TAMはボクより優秀なスタッフだらけで、専門性も高く時代にマッチしています。
特にリーダーの人たちは優秀で、グループ法人の代表としてますます伸びていくと思います。

これがボクが30年で1番誇れることです。

もしボクが20代のアホな状態で、今のTAMを受けたとしても合格する可能性はゼロだと思います。

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父の言葉~オヤジの名言~「騙すより騙されよ」。

30年間、自分の経営を支えたユニーク過ぎる「オヤジの名言」。

昭和2年生まれ(2004年76歳で亡くなりました)、高度成長期を生き抜いた猛烈な仕事人だったオヤジの名言をいくつか掲載したいと思います。
東南アジア各国へ出かけて行って繊維機械を売り込む貿易商人でした。
改めて見ると、女性に対する注意喚起が半分くらいのような気がしますが、ボクのベースになっていることを痛感します。

昭和な考えがそのまま今に通用するとはまったく思っていませんが、ボクには今も大事な教訓です。

昔の人の言葉なんで、セクハラとかパワハラとか、どうか怒らないで笑って見てもらえると嬉しいです!

「オヤジの名言」

①「だますより騙されよ」
人を騙したら後々ずっと後悔するから、騙すくらいやったら騙される方がマシや
②「べっぴんほど屁はくさい」
人を見た目で判断するな、美人ほどオナラはくさいもんや(ボクのバイブル)
③「人間の幅を広げよ」
いろんな人と付き合え、違う仕事の人と付き合え、金や仕事で人を区分するな
④「かわやの姿は皆おなじ」
偉かろが偉くなかろうが、皆同じく平等に付き合え
⑤「銭は使えばなくなるが、気は使えば使うほど磨かれる」
お姉ちゃんのいるスナックやクラブへどんどん行って気遣いの訓練をしろ
(ボクにはぜんぜん出来ていない)
⑥「べっぴんは3日見たら飽きる」
人の(べっぴんの)見た目だけにとらわれるな
⑦「稼ぐに追いつく貧乏なし」
休むな、働け
(今そんなこと言うと、パワハラになるから絶対に言いませんのでご安心ください!)
⑧「金がないのは首がないのと同じ」
経営者なら金がないと迷惑をかける、計画的に金の段取りをして金がなくならんようにせよ
⑨「商人は口臭に気を付けろ」
商談の前には歯を磨け
⑩「フンは指突っ込んででも毎朝出せ」
毎朝の快便がすべての健康のもと
⑪「自分が思っているより周りはよく見ている」
誰も知らないから大丈夫なことなどない
⑫「新地のママは5分で相手を見抜く」
新地のママに好かれるように自分を磨け
(ボクは、まったく好かれるようなことはできてませんし、そもそもそういうところに行けてないし。)
⑬「さわったらあかん女にさわったらあかん、見てるだけ」
手を出したらアカン女に手を出したら人生潰すぞ、見てるだけにせー
(これはしょっちゅう言われた覚えがあります。たぶん、オヤジ自身が自分に言い聞かせていたのだと思います)
⑭「酒は飲んでも飲まれるな、隣の人は何する人ぞ」
酒に飲まれるのは、商人として失格や
(残念ながら、ボクは酒がほとんど飲めません)
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思い出すだけでもこれくらいあり、もっとあります。
ボクには出来ていないことだらけですが、知らず知らず、30年の生き方や経営の支えになってきました。
酒と女が大好きなオヤジでしたが、誰からも好かれた人でした。
(いつもニコニコ笑ってただけの母親が一番エライのだと思います。)

昭和な成長期のモーレツ仕事人の言葉が、
今のビジネスマンの方に、ほとんど役立つとは思えないのですが、賛否含めて笑って見ていただけるだけで嬉しいです。


まだまだ成長しますよ!10年後2032年40周年に売上は100億円にしようと動いています。

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なぜ100億なのか?
前期(通期)の売上20億円ちょっとを100億円まで伸ばすのは、これからの自分たちにちょうど良い成長環境を創り出すと考えているからです。
100億円は決して目的ではなく、目指すべき指標で、成果を出してゲットするビジネスというゲームのポイントにすぎません。後から付いてくるものです。
無限に高い売上や成長を目指すということではなく、だから200億でも300億でもなく、毎年15%成長すれば、今の20億が10年ちょっとで100億になる、そう言う目標がちょうど良いと思っています。

TAMのクレドは「勝手に幸せになりなはれ」。

TAMの考える「幸せ」とは、たとえどんな時代や環境になろうと、万一会社がなくなろうと、自分らしく生きていける、周りから求められる、「自信」と「自由」を手に入れることです。

これを実現し、TAMが「活きる力を鍛える場」であるためには、成長環境を創り出し、スタッフは多くのプロジェクトに携わる必要があります。

1人でも多くの「勝手に幸せになれる人を創る」ことで、お客様にも、社会にも貢献していきたい、自分にとってそういう「意味のある指標」なんです。

どうやって?
グループ経営で、各社が5倍にすればシンプルに今の20億が100億になります。
複利計算で毎年15%成長すれば20億は10年ちょっとで100億になります。

ただし、
10年で5倍にすることも、
10年間も毎年15%成長を継続することも、
これは受託だけでは、極めて困難なこと
が予想されます。

受託以外のレバレッジのきくサービス開発にもチャレンジしていかなければなりませんし、
横展開できるサービスづくりも大事になってきますし、
成長点を見つけて積極的に投資(小さい投資ですが)もしていかなければなりません。
すでに、一部ではアライアンスを組んでまったく違う異業種と協業するプロジェクトも始まっています。
またバックオフィスの仕組みや管理会計の仕組みも、アナログ飛行から計器飛行に移行していかなければなりません。
やることは山積みですが、だからオモロイのです。

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自分はできるだけ後ろに回って、老害にならないようにサポートに徹していかなければなりません。

賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、
人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。
かくして、賢者は人の上に立てども、
人はその重みを感じることなく、
人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。
老子

これが理想ですが、まだまだほど遠く、精進しなければなりません。

みなさん、いっしょにポジティブにやっていきましょう!
プロジェクトでもキャリアでもなんでもどうぞ気軽にお声がけください!


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