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恋愛不全

私は恋が怖くなってしまった。

自分勝手に振ってしまった彼女の最後の泣き顔や言動をまたみるのが怖くてたまらないのだ。

少し前の自分はとにかく寂しかった。それをどうにかできる女性を必死に探していた。

結果付き合えたのだがすぐに本当の意味で好きだったわけではないことに気づいた。

そんな状態で彼女と付き合っているのは何よりも非人道的だ。俺はすぐに別れようと言った。

自分勝手なことは分かっている。最低なことをしたということは自分が一番分かっている。
けれどもその選択が一番お互いの進歩につながると思った。

別れようと言った途端彼女は見たことのない顔で泣きながら懇願した。

その顔、言動はとにかくトラウマになり俺は恋愛EDになってしまった。

よく考えてみれば一個前の彼女も同じような感じで別れていた。過ちをして初めて気づいた、私は人を不幸にしたことしかない。

大袈裟かもしれないがそう気づいた時恋が怖くて怖くて仕方がなかった。また誰かを不幸にし、二人がしたような顔はもう見たくない。

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