好きと性欲
私は最低なことをした。付き合って間もない彼女がいるのだが別れたいと言った。
理由は易い 俺が好きと性欲を履き違えたからだ。
今この文章を書いている最中でさえもよりを戻そうと泣き喚きながら電話で懇願されている。
一番不幸になったのは絶対彼女なのだろうが私もこれほど胸が痛められたのははじめてだ。
このような経験がある人は過去の過ちを嗜んだり経験のない人も楽しんで読んで欲しい。
出会い
出会いはマッチングアプリだった。その頃はとにかく寂しかったのだ。毎晩孤独と格闘していた。
話は逸れるが恋は便利ではいけないと言ってる輩がいた。正しいと思う。私は恋に妥協は敵だと今は思っている。これからの長い人生この考えはおそらく変わる。しかし今は妥協はしたくない。
話を戻すがとにかく誰でもよかったのだろう。ただ私の淋しさを紛らわしてくれる人がいればそれだけで良かったのだ。
そこでマッチングした彼女。初めての会話は電話であった。とにかくぬくもりに飢えていた私はすぐの会った。そして付き合った。初めて会った日に
付き合ってベットで絡まった時幸せだった。これが好きなのか、と大きな勘違いをも平然と起こした。
しかし違和感もあった。確かに満たされた。だけど何か足りない気がする。
けれど目の前には待ちに待った人の温もり。私は一抹の不安などそっちのけで彼女を貪った。
この時点でお互いが不幸せになることは決定事項となった。私が愛と性欲を履き違えたから
愛に飢えた肉塊の自分にはその分別などつけるはずがなかった。
違和感
一抹の違和感を抱えながら彼女と過ごすうちにそれはどんどん大きくなった。
ようやく気づけたのは彼女の家に泊まって4日目くらいだった。
虚しいのだ
キスもハグもセックスをしても
本当に好きな相手ならば賢者タイムなど来ない
これは正しいと思う
好きと性欲を履き違えた私は吐いた。
セックスがしたいだけで付き合っているわけではない 純粋無垢な男であるとずっと思っていたが実情は彼女を自分の慰めにしか使っていなかった自分に激しい嫌悪感を覚えて吐いた
誠に身勝手ではあるがその場で彼女に別れようと言った。
自分で言うのもアレだが彼女は私に依存していると思う。激しく泣き喚き私のシャツを体液で濃く染め上げた。
今もなお彼女は泣いている。もう一度やり直そうなど何度も言われた。
身勝手なのはわかっている。彼女が一番辛いのは分かっている。
だが俺もとても心苦しい。
よく考えてみれば一個前の彼女とも同じ感じで別れを告げた。
正真正銘のクズ男だ。
自分は純粋で人を幸せにできる人間だ。そんじょそこらのクズ男大学生とは違うのだ。ずーーーーーーーーーーーっとそう思っていた。
今後
当分恋愛からは身を引こうと思う。これ以上は人を不幸にするだけだ。恋愛など高尚なものは私が手を出していいものではない。
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