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100kgまで太るときの「あれ、いつの間に…」感は異常

この二ヶ月、キックボクシングを始めたおかげで体重が4kg落ちた。
ありのまま書くと、現在35歳で80kgだ。(身長182cmなのでBMIはギリ標準圏内)

実は3年前は101kgあった。0.1㌧である。
3年で20kg落ちたわけだから健康に向かっていると言ってよいだろう。せっかくなので、100kgを越えたときの経緯を記録しておこうと思う。


ベトナムへ移住する前まで話は遡る

3年前に帰国するまで、2年間をベトナムで過ごした。
基本的に社会人になってからは80 ~ 87kgの間で推移していた体重だが、直前に知り合いとノリでダイエット勝負をして77kgまで落とした。

その後、壮行会ラッシュで80kgは越えていたと思う。
ベトナムに着いてから体重はおそらく落ちていた。食事自体はおいしいのだが、向こうでできた友人とベトナム料理を主食としていたためだ。小柄な人が多い国ゆえに量も抑えられていた。

環境が変わると痩せるか太るかぶれると思うが、基本的に自分の場合は太るため、「ベトナムは太らないんだ」と勘違いが始まった。

ベトナム料理がうますぎた

おそらく多くの日本人はベトナム料理と言えばフォー(phở)だろう。
豆知識だが、日本人のカタカナ言葉で「フォー」と言ってもベトナム人には通じない。発音が難しすぎるのだ。

ベトナムの麺料理は麺次第で料理名が変わる。
庶民に優しいお値段の麺料理の代表格はブン(bún)だ。

もちろん、店ごとにブンの出来も違う。
おいしい店を発見したら重宝するのだが、わりとどこにでもブンを出す店はあり、それなりにどこもおいしいので「飲みの〆にブン食べて帰る」という流れができてしまう。

フォーもおいしい店は本当においしい。
ホーチミン市の観光の中心地付近にビーフシチューのフォーを出す店もあるが、ああいった手合いよりも近所のベトナム人しか来ない店のほうがおいしいフォーである率が高かった。
鶏肉はフォー・ガー(phở gà)で牛肉はフォー・ボー(Phở bò)だ。なんならTaiとかChinとか付けておけば焼き加減まで注文できる。

さらに日本でも有名になったバインミー(bánh mì)
これは住んでいたアパートの前で毎朝屋台を出していたおばさんお姉さんと仲良くなり、ベトナム語の練習台にしていたおかげで毎朝2つ買っていた。
謎のパテが入ったバインミーが安い上にうますぎるのだ。

そしてベトナムの焼きそばと言われているミーサオ(Mì Xào)
これがダントツで好きなベトナム料理だ。今でも食べたい。日本になくて良かったと思える料理だ。
安くておいしいのは他と同じだが、これは汁がないおかげでデリバリーで運びやすいため、いろんな店がデリバリー商品として出している。
※余談だが、ベトナムではデリバリーが一般的で配達料も安い。

他にも鶏の丸焼き(ベトナム語は知らないけどたぶんgà nướng)も信じられないくらいおいしい。
なぜか鶏の丸焼きにパンがついてくるが、慣れてくるとパンが出てこないと我慢できないものになる。

ここまで熱く語ればわかる通り、ベトナムで太らないはただの神話(しかも自分で勝手に設定した)である。
一説では世界一肥満が少ないと言われているが、おいしいものをたくさん食べれば誰だって太るのだ。

とどめのロックダウンで100kg越え

それでも定期的にバスケをしたりジムに通ったりケトジェニックダイエットをしたりしていたため、体重は85kg前後を推移していた。
だがコロナ禍が始まり、ベトナムがロックダウンしたのがとどめだった。

そのとき、アホほど忙しくて睡眠時間一日3 ~ 4時間で残りの時間はすべて仕事に使っていた。
シャワーすらほとんど浴びた記憶がない。

外出もできないため、必然的にデリバリーになるわけだが、ベトナムのデリバリーフードは「家の外」で受け取るのが普通だ。つまり当時住んでいたコンドミニアムの外に出ないといけないのだ。
時間が1秒でも惜しかった自分はマクドナルドを選択した。なぜかマクドナルドのデリバリーは部屋まで持ってきてくれるのだ。
※ベトナムのマクドナルドにはフォーバーガーがあるが全然おいしくなかった。

1日3 ~ 5回マクドナルドを注文して頬張る生活を3ヶ月ほど続けた。(たまに注文したことを忘れて追い注文したこともある)
デリバリースタッフのシフトも把握したし、高確率で持ってきてくれるおっちゃんは徐々に日本語を覚えてきた。

そうこうして、ちょうど仕事が一段落のタイミングで帰国した自分は(ついでにこのとき離婚もした)体重が101kgになっていた。

100kg→80kgまでの道のり

3年間で20kg減はあまり熱心なダイエットをしていないと言ってよいだろう。
実際、「痩せよう!」→「忙しいから飯は適当で」のループで痩せたり太ったりを繰り返した。具体的には82 ~ 90kgの間を彷徨った。

最初の10kgは日本でマクドナルドをやめて、祖母の料理を食べているだけで減らせた。
その後はYouTubeの1日◯分!系をひたすらやったり、freeleticsでひたすらバーピーをやらされたり。「やれば痩せるけど途中でやめてしまう」という状態だった。

2023年(去年)の年末の時点で85kgだったので、自分的にはほぼ標準だ。
特に医者から怒られることもなく、たいした病気を患うこともない普通の小太りな30代男性だった。

だが、冬ということもあり、公園でfreeleticsがきつくなってきたのだ。(でかいおっさんが鼻水垂らしながら泣きそうな顔でバーピーをやっているところを想像してみよう)
そして年始のタイミングでキックボクシングを始めた。今日でちょうど二ヶ月くらいが経過した。ついでにあすけんをスマホに入れて食事管理をし始めた。(痩せたいなら1770kcalを基準としろという無茶振りをしてきた)

カロリーの見える化をしたことである程度、食事に気をつけるようになり(食べちゃうことも多いけど)、週に3日ほどキックボクシングで汗を流すことで80kgまで落とすことができた。

目標設定

もともと、BMI22という程よさを追い求めて目標体重を72.8kgに設定している。
これは今でも変わらない。だが、72kgが大学生時代の体重であること以上にキックボクシングの階級を考え始めるようになった。
160ポンド(約72.5kg)以下であればミドル級なのだ。現在は余裕でヘビー級である。間にスーパーミドル級もあるが、それを飛び越えてミドル級まで落とすことを目標にしている。

試合に出ることはない。
仕事のことを考えると、自分が怪我をすることで困ることがたくさんある。よって怪我はしたくないから試合に出ない。
それでもミドル級になりたい、という意味のわからない目標設定だが、今のところこれが一番しっくり来ている。

そこまで痩せるとダイビングで使っているウェットスーツも買い替える必要が出てくるかもしれない。(85kgのときにオーダーで作ってしまった)
今まで履いていたズボンやスーツもガバガバになるかもしれない。

そのときを妄想して、今日もサンドバッグをいじめてこようと思う。

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