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なぜ外注先にイライラしてしまうのか

人が足りない、設備が足りないといった、リソース問題に直面すると「外注」が便利ですよね。

ぼくも業務の半分程度は外注化していますし、何より自分自身も社長の右腕・参謀役を外注として請け負っています。なので、BtoBで委託される側の気持ちもわからないことはありません。

極論を言ってしまうと全ての企業は、お金を入れるとどれだけ増やせるか?のキャッシュマシーンに過ぎません。なので、そういう目線で見ると、どこも外注先であり外注元でもあるということになりますね。(BtoCであろうとも)

おっと、ちょっと話が広がりつつあるんで、今日の内容に一旦戻らさせてもらうんですが、業務の一部を外注化している人から、よくこんなグチを耳にします。

・連絡が返ってくるのが遅い
・要望は聞いてくれるけど提案はしてこない

確かに、この2つに目がいってしまうのも仕方がありません。

そもそも企業というのは、競争に勝たないと生き残ることができません。そして、その競争というのは、できるだけ早くお客さんの元に提供して、できるだけ質が高いものを納品する。コレに集約されてます。

なので、「早く連絡を返せ」「質を高めたいから提案くらいしてこい」と思うようになるのも、納得っちゃあ納得です。しかもお金払ってますしね(苦笑)中途半端なマネはしてもらいたくないものです。

で、このような状況になると、大体は外注先が悪いみたいな流れになりがちです。ですが、コレって冷静に考えると両方とも悪いんですよね。

そもそも「連絡が返ってくるのが遅い」というのは、非同期型ツールを使っていることがほとんどです。電話とかメール、チャットや手紙などといったものですね。

これらは確かに便利です。直接企業に出向かわなくても、デバイス一つで簡単に対象者へアクセスすることができます。ですが、アクセスすることはできるんですが、コンタクト要望に間髪入れずに答えないといけないものなのか?というと、そんなことはありません。

アクセスに電話を使うのか使わないのか判断するのも自由ですし、かかってきた電話にすぐ反応するのかしないのかというのも完全に自由です。

「いや、そんなの相手に失礼じゃないか」という意見もわかります。ですが、非同期型コミュニケーションツールの特徴として確実に存在してるんです。なので、可能性は十分にあるのにそれを当たり前のようにムシする方が思慮浅はかだと、ぼくは考えます。

また、「要望は聞いてくれるけど提案はしてこない」これもあるあるです。

特に、たいして売上も上がってないような企業を外注先にした場合、そのような傾向があります。ですが「要望は聞くけど提案はしてこない」という態度は、しっかり価格で現れてることがほとんどです。

つまり、商品・サービスの値段ですね。

「どこよりも安くやる」「リーズナブルな料金体系が特徴です」といってる企業や個人事業に限って、言われたことしかやらない傾向にあります。

なぜなら、「安いんだからそれ以上求めんなよ」と、心のどこかで思っているからです。

寿司屋なんかがわかりやすいかもしれません。100円寿司は安いんですが、こちらから要望したものしか運ばれてきません。ですが、高級寿司店は職人の方から提案をしてきますし、「10000円で適当に」なんてオーダーをしても「ここに来られるまでお酒飲まれてますか?でしたら、、、」と細かな背景を考慮して商品を組んでくれます。

つまり、安さで選んだのであれば「提案してこない」という点は多少目をつむる必要もあるって話です。どうしても嫌っていうなら、自社内に環境を整えればいいだけです。

非同期型ツールでどうしてもコンスタントに連絡が欲しいなら、通話をする時間やテレビ会議をする時間を前もって決める。外注先からも提案をしてもらいたいなら、契約の段階でその旨を話す。そして、安いところは避ける(自信のなさが価格になっている場合がほとんど)。

逆に「連絡が遅い」「提案してこない」がメリットになる場合もありますが、やっぱり自分自身がどこをゴールに設定するかが最も大切なことだと思います。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。