田中安人

株式会社グリッド代表、株式会社吉野家CMO。経営戦略、販売戦略、海外戦略など幅広い経験…

田中安人

株式会社グリッド代表、株式会社吉野家CMO。経営戦略、販売戦略、海外戦略など幅広い経験から、数々の企業のCMOを歴任。特に組織成長やチームビルディング、リーダー育成分野に強く、講演、メディア出演多数。

最近の記事

やっぱりパーパスが大切でした。

後輩たちの大学ラグビー決勝戦が終わらないと年を越せない性分なので遅くなりましたが あけましておめでとうございます。 2024年も、どうぞよろしくお願いいたします。 後輩たちが新しい風景に導いてくれました。史上初大学選手権3連覇2回達成、12回優勝です。本当に素晴らしかったです。この強い組織論に関しては別の回で書きたいと思います。 そして今年の、僕のミッションは、まだ見ぬ風景を観ることです。まだ見ぬ風景とは誰もが体験したことのない領域や、誰もが実現できなかったことに対し

    • なぜいま、妄想力が必要なのか?

       課題だらけ、難問だらけの現代を突き進むために、僕は妄想力という思考法を提唱しています。今日はその妄想力について、簡単にご説明します。 妄想力とは何か?  妄想とは、辞書によると、「根拠もなくあれこれ想像すること」と書いてあります。では妄想力とはなんでしょうか。僕的に解釈する妄想力とは、「過去や常識に囚われることなく自由にあれこれと発想する能力」と考えています。  この世の中にはたくさんの課題があります。大小さまざまな課題を解決することで利益を生み出し、成長して

      • 僕の冒険の書、「妄想力/答えのない世界を突き進むための最強仕事術」が、本日発売となりました。

        本を書いてみました。    今頃かと思われる方もいらっしゃるかもれませんが、今頃です。  僕がこの世界で闘ってきた戦法が、これまであまりにも論理的な教科書に沿ってないものですから、何度か出版のお話はあったものの、どうも手が出せずにいました。  いま現在のビジネスは、疾病蔓延や経済情勢、紛争戦争などの影響はもちろん、炎上など世論的なリスク管理の徹底、などなど、360度全方位に気を配る必要があり、そのせいでビジネスが小さくまとまらざるを得ない、といった閉塞感も感じられま

        • 最強のソリューションスキル「小学5年生ギモン」ってなんだ?①〜ビジネス編

           ビジネスは、社会は、人生は、日々「なんとかならんものか」との闘いです。なんとか売上アップできんものか。なんとか社員のエンゲージメントを高められないものか。なんとか優秀な新入社員を採用できないものか。というビジネス上の「なんとかならんものか」から、なんとかCO2を削減できないものか。なんとか少子高齢化に歯止めをかけられないものか。なんとか地域格差をなくせないものか。などの社会的な「なんとかならんものか」。そしてさらには、なんとか上司からの評価が上がらんものか。なんとか彼女がで

        やっぱりパーパスが大切でした。

          あの店はなぜ、ずっと人気店なのか?

           僕は東京に暮らしていますが、このところ、名古屋の名店コメダコーヒーをこちらでもたくさん目にするようになりました。そういえば、ラーメンの一蘭、一風堂、花まるうどんや丸亀製麺などなど、地方発祥で全国店になったお店、たくさんありますね。もちろん発祥がどこか関係なく、もはや我々のソウルフードに発展した全国1000店を超える外食チェーンも、街を歩けばたくさん目にします(僕的には、「マクド」も「ケンタ」も僕の青春のソウルフードです)。  たくさんのチェーン店、つまり店があるのに、きち

          あの店はなぜ、ずっと人気店なのか?

          ところでDXって効いてるの?

           外食業界のカスタマーエクスペリエンスの謎を解き明かして、外食産業のアップデートをする、という宣言のもと始まった、200時間にも及ぶ勉強会。参加してくださったのは、超メジャーな外食ブランドの若き役員クラスの方々。今後の外食業界、ひいては世の中をなんとかしたい、という僕の思いに共感してくださり、1年間に200時間にもおよぶ円卓会議がはじまりました。毎回神回になるほどの学びがありました。様々な気づきをこのnoteを通じて書き残していこうと思います。本日のお題は今更ながらの「DXっ

          ところでDXって効いてるの?

          note再開します

           久しぶりにnoteに投稿します。約1年ぶりでしょうか。この間、僕はひたすら自分の中に新しい知識と刺激を溜め込む1年でした。がむしゃらにやってきたからこそ、ここでしっかりと足りない部分を洗い出し、もやもやしてたけどなんとなく忙しさにかまけて「それはちょっと置いといて」になっていたものも引っ張り出してきて、自分なりにカタを付け直すことに汗をかこうと決めたのです。  僕の中にある「知りたいこと」や「疑問」に答えてくれたり、一緒に考えてくれたりする人って誰だろう? そう考えた時に

          note再開します

          リーダーシップは先天的才能ではない

           最初に言っておきます。リーダーシップは、学べるものです。  リーダーシップは生まれ持ったものだと、ほとんどの人が勘違いしていますけど、リーダーシップの形は百人百様。だからあなた独自のリーダーシップの形を学び、習得することが可能なのです。その人にあったリーダーシップを見つけることができさえすればいいのです。今日はちょっとだけ、リーダーシップを学ぶ会にしたいと思います。  リーダーシップは学べると言いましたが、逆に言うと、学んでない、わかっていない人はリーダーたり得ないので

          リーダーシップは先天的才能ではない

          たとえ経営者じゃなくても、会社はあなたの舞台だ。

            4月になりました。入社式を終え、初々しくも晴れ晴れとした表情の新人たちが社会人スタートを切りましたね。今日は、働くことについて考えてみようと思います。  働く。いろんな働き方がありますね。経営者になる、ということが特別なことではなくなってきた時代です。若くして起業し、成功する人もネットやSNSで普通に見かけるようになってきました。ひとりでも多くの挑戦者が報われる社会は、とてもいいものだと僕は思います。  でも今日はあえて、会社で働くことについて考えたいと思います。

          たとえ経営者じゃなくても、会社はあなたの舞台だ。

          妄想力と想像力はどう違うのか?

           今日は、僕の大きなテーマでもある「妄想力」の必要性について書いてみようと思います。これからを生き抜くために、とても大事なことだからです。人にとっても。企業にとっても。 想像と妄想のちがいは大きい  妄想って、悪いことだと思いこんでいませんか。確かに辞書で調べると、本来の意味はあまりよくはありません。じゃあ想像と妄想ってどう違うのか? いい意味と悪い意味くらいのちがい? いえいえ、妄想と想像の違いはとてつもなく大きい!と僕は思うのです。  僕が考える「妄想」とは、制限の

          妄想力と想像力はどう違うのか?

          一目でわかるミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス。

           今日は簡単に整理をしてみたいと思います。  組織や会社が末長く健やかに存続し、伸び続けていくためには、やたらめったら新規のアイデアを出せばいいってわけではないことは、みなさんご存知の通りです。企業活動はギャンブルではないのですからね。社会の中でどう正しく会社が活動していくかが、いま一番大事だとされていることです。  そんな中、企業が生きていく上で重要な要素が、ミッション・ビジョン・バリュー。それから今特に重要ワードとなっているパーパス。  あらゆる企業のホームページに

          一目でわかるミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス。

          せっかく就職した会社が倒産した。

           倒産した。せっかく入社して、がむしゃらにがんばってきた会社が。入社9年目の冬だった。  1997年12月19日、僕の新卒からの勤務先であるヤオハンジャパンが倒産。東証一部上場の企業が倒産するなんて概念、当時の日本にはなかった。そしてここから、数多くの“一部上場大企業”が倒れ始めたのである。三洋証券、山一證券、日本長期信用銀行、北海道拓殖銀行、大同コンクリート工業、東食、徳陽シティ銀行、大倉商事。がんばっていい学校を出て、いい会社に就職したら人生安泰、という時代が音をたてて

          せっかく就職した会社が倒産した。

          自分は何者なのか?って考えたことありますか?

           自分が何者で、何を成し遂げたいのか。  何のために生きるのか。  何のために働くのか。  若者というのは哲学ジェネレーションであり、考えることは尽きないものです。僕も随分考えましたし、本読んだり、座禅組みに行ったり、ありとあらゆることを模索し、必死に考えまくってきました。そう簡単に答えは出ませんが、まず自分が何者なのか、この答えはきちんと持っておくことが重要だったし、それさえしっかり軸足としてわかっていたらもっと無駄がなかったのに、と今更ながら思います。  自分は何

          自分は何者なのか?って考えたことありますか?

          最適難度がいい感じ?

          こんにちは。みなさん、妄想していますか?  僕はラグビーが大好きなこともあり、いつもスポーツとビジネスの融合を妄想しています。スポーツをマネタイズすることではなくて、たとえばスポーツの強化システムをビジネスに活かせないかなーとか、そういう妄想です。実際仕事に応用できることってたくさんありますよね。今日はそんなお話です。  近年いろんな企業で導入されてきた1on1(ワンオンワン)。上司と部下のひとり対ひとりのミーティングのことですね。この1on1を生かすか無駄にするかで、チ

          最適難度がいい感じ?

          怒ることをやめてみませんか?

           仕事で京都に来ています。僕は京都で育ちましたが、冬の寒さはほんとに厳しくて。でも、冬のこの地に流れる静謐な空気が、僕はたまらなく好きです。  今日のテーマは「怒りとビジネス」です。  誰しも仕事で怒りが湧いたことがあると思います。  真剣に仕事に取り組んでいるからこそ、怒りの感情も沸き起こるものだと思っていませんか?  あるいは逆にパワハラやモラハラが怖くて、怒りを抑え込むのが常態化してしまい、ストレスとなっていませんか?    いっそ、怒るのをやめてみるのはど

          怒ることをやめてみませんか?

          仕事と幸せはイコールにできるのか。

           妄想力があれば、やりがいのない仕事なんてないと思っています。世の中のために、自分がどう役立っていくか。このことを一度きちんと妄想のレベルまで考えることは、人生において絶対に重要なことだと考えます。 働くこと即ち悪と捉えるのは、不幸だ。    「働き方改革」という名の、国を挙げての大キャンペーンが始まって久しい。様々なライフスタイルやライフステージ、健康、育児、介護、その時の暮らしに合わせた仕事のやり方が普及してきたのは、とてもいいことだと思う。健康を害するような長時間

          仕事と幸せはイコールにできるのか。