見出し画像

「映画かよ。」の解説かよ。 Ep41 誘惑のアフロディーテ|誘惑の焼肉

2023.3.18 update
(写真は全て駒谷揚さんから提供)

 3シーズン目に入っている、駒谷揚制作・監督によるYouTube短編映画シリーズ、「映画かよ。」。Ep41「誘惑のアフロディーテ」が配信されている。

Ep41 誘惑のアフロディーテ

 アミ(森衣里)は、以前助けたコールガールのビビアン(秋葉美希)と街で再会する。辞めると言っていた売春を続けていると知り、彼女を脅し商売を続けさせているサタ(高宮隼人)と話つけることに。アミはプロ野球のチケットと交換でビビアンを身請けしようとするが失敗し、彼女を手放す気がないサタから身請け料は500万円だと吹っ掛けられる。何としてもビビアンに売春をやめさせたいアミはクラウドファンディングで500万円を集めようとするが…。

 Ep 30で殺人事件を目撃して騒動に巻き込まれたビビアンが再登場。前回同様、のらりくらりとしていながらもどこか一本芯が通っていて小悪魔的な魅力を振り撒くビビアンを秋葉美希が好演。キャラクターが迷走しまくりの栄太こと、くりす☆ちゃんの登場も楽しい。アミの彼氏として初登場、と同時に振られ、ストーカーになり、謎の格闘技、ガン=カタの名手として用心棒、かつYouTuber、今回はさらにパリピという新たな役割を与えられ、振り幅のデカすぎる難しい役どころを、もときが演じきっている。

ビビアン(右)と再会したアミは、彼女のコールガール卒業をもくろみ、またひと騒動が起こる
アミの元カレ、ストーカー、ガン=カタの名手、用心棒とキャラが迷走中の栄太だが面白いのでOK

誘惑の焼肉

 キャラクターの多彩さが魅力の一つである「映画かよ。」。キャスティングは駒谷揚監督がこれまで一緒に仕事をした役者に声を掛けたり、ミノルを演じる伊藤武雄が、その幅広い舞台関係者の人脈から、「この人」という役者に声を掛けて誘うことが多いと聞いた。芸能事務所からの紹介の場合は、今回のようにキャスティングのクレジットも入る。また駒谷監督の周りの一般人の知り合いにも声がかかる。そんな中、いつもは遠くニューヨークから、映画に出てくるお菓子を調達するぐらいしか手助けをできないが、今回は私、クレジットこそないがキャスティングを大いに助けた。

 ネタバレになるから多く語れないが、今回、サタの用心棒役で登場している、Hayato Ikebeくんにぜひ注目してほしい。駒谷監督があるシーンを演じられるダンス経験者を探していたのは昨年11月初頭。「かじっている」レベルでは難しく、いつも通り準備する時間もないので、プロしか無理だろうと思っていた。そこに、どこで聞いたのか知らないが、「甥っ子がダンサーだとタレコミがあった」と自分のところにキャスティングの相談が来た。

 確かに本格的にブレイクダンスをやっている大学生の甥がいる。早速LINEで、日本に帰ったときに焼肉をおごるという条件で出演を勧めたが、残念ながら指定された日はバイトがあるという。彼は無理だが、「すごい子がいる」と紹介してくれたのがIkebeくんだ。数々の大会で優勝している、400人以上が所属するインカレダンスサークル、D-mcの26代目会長。舞台出演経験も多数ある。本人も快諾してくれて、撮影も滞りなく進んだと報告を受けていた。先日、日本に帰国した折、「Ikebeくんと焼肉を食ってくれ」と甥っ子に金を渡した。そういえば駒谷監督から半額ぐらいせしめようと思っていたのを忘れていた。

 そんな経緯があったのでIkebeくんの登場を楽しみにしていたが、期待以上の活躍だった。というか、これを撮りたいからこの脚本を書いたのではないかと思うくらい、重要なシーン。 駒谷監督に焼肉代を全額請求して、さらにキャスティングへの感謝としていくらか包んでもらってもいいぐらいじゃないかというぐらい、素晴らしい出来栄えのシーンになっている。ご覧あれ。

冒頭では謎の用心棒、沖田(中央)として登場するIkebeくん

「映画かよ。」のリファレンス

【「映画かよ。」公式YouTubeサイト

「映画かよ。」ウィキペディア

駒谷監督はこんな人↓

駒谷揚監督インタビュー(Danro)

「映画かよ。」に関するレビュー↓

トリッチさんによる
カナリアクロニクル」でのレビュー

Hasecchoさんによる
「映画かよ。批評家Hasecchoが斬る。」
YouTube「映画かよ。」のコミュニティーページで展開

おりょうSNKさんによる
ポッドキャスト「旦那さんとお前さん」

よろしければ、サポートをお願いいたします。こちらは活動費に当てさせていただきます。