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14節制(2020年12月15日)

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今日のサビアンシンボルは、射手座24度「家のドアにとまっている青い鳥」です。12月14日21:55頃24度に入ります。

24は2+4=6で、6,15、24と続く、6の系統の三番目です。6で相応しい環境や対象と結びつき、15で強い影響力を発揮し押しつけていくと、24では環境に順応しつつ、気持ちよく力を発揮することになります。

タロットカードの15は悪魔のカードなので、自己分割して下りてきた恒星が、地上に力を押し込んでいきます。それは地上原理からすれば、まるで悪魔のように見え、影の力を持ち込まれることになりますが、次の24という数字になると、地上に安定した立場を持ちつつ、恒星の力を発揮するように、描いたストーリーに沿って道を切り開いていきます。

射手座24度は、家という安定した信念体系を持ち、外との扉であるドアには青い鳥がとまっています。21度で飛び上がり恒星に触れても、22度で肉体を持った自分という限界によって引き戻され、23度では21度22度の体験を踏まえ、身体性を無視することなく、上がっては下りる術を身につけています。射手座の上がっては下りるとは、理解や知恵に至ることを言います。

射手座24度の家は、上がっては下りることで見出した大地に建てられています。ちょうど23度で死神のカードが出たように、地上原理を粛正し、完全に足を離した状態で、エーテル領域で構築された信念体系です。つまり恒星を軸にしています。

エーテル領域に建つ家は、地上の家のように変わることなく朽ちるだけ、というものではないので、青い鳥が外にあるものを運んでくるように、変化し続けます。今日は平屋でも明日はビルになっているかもしれず、肉体のある地上でそんなことがあれば、落ち着かずに体を壊すかもしれません。

ただ、家があるということは、安定したものがありバラバラになってはいません。21度からのひとつのテーマとして、身体を置いて精神が飛び、心身がバラバラになることへの対処がありましたが、それが24度で解決したと考えてもよいでしょう。昨日のカード13死神は、バラバラに働く思考と感情と身体を一度解体し再構築するので、その成果あっての安定です。

今日のカードは14節制。生命の樹のイエソドとマルクトの間には断絶があり、つまり想念によって物質が変化するには相当な時間がかかり、すぐ形にならないようになっています。感情を扱いきれない私たちにとっては重要な断絶であり、そもそもの仕組みとして、ボーっとしていると心と身体はすぐバラバラになります。

つくづくおかしな世界だと思うのですが、誰もが幸せになりたいと思いながら、幸せを感じる人は少なく、思っていた未来とは異なる今を生きていて、だけどこの地上のシステムでは致し方ないのでは?と思ってしまいます。それが神の子羊ということですが、とても妙な気持になります。能動性を発揮できない人は、できるはずがないと感じてしまいます。

節制のカードは、ティファレトとイエソドを繋ぎ、つまり太陽の力を月であるエーテル体が受け取ります。自分の中心である自己から降り注ぐ意図が、エーテル体に注がれ、いずれマルクトまで浸透し形になります。誰しもが思った通りにしか生きておらず、自分から自分へ注がれる意図の通りに生きています。

おそらく多くの人が、何をしたいのか、どう生きたいのかを理解しておらず、自分の中心から降り注ぐものを捻じ曲げて受け取り、つまり自分に対する信頼の欠如とも言えますが、周囲の影響によって迷路に迷い込んでいます。

節制のカードが表すところは、エーテル領域まで意図が浸透しているということで、ここから肉体や物質に反映されていくことは21世界のカードが表します。心の在り方が、確実に自己に忠実なのが、節制のカードです。影に回り裏の世界となった、隠蔽された真の歴史の側は、自己に忠実です。

射手座24度の家はエーテル領域にあると言いましたが、ここには恒星意識が下りてくることができ、つまりは節制のカードが表すところです。恒星意識によって作られた家なのか、あるいは家ができたから下りてくることができるのか、それは双方向性があり同時です。

人には足が二本あり、左右の足を交互に前に出す限り、真っすぐに歩いているようで、左右に揺れながら進むものです。この左右の振幅は楽しみや興奮、興味をもたらし、自己から真っすぐに意図が注がれるときとは、どこか満足感や高揚感があるのかもしれません。どんなに右往左往して曲がりくねった道でも、その人にとっては正道で中道です。

射手座24度の家には恒星の意図が注がれ、自己に沿って真っすぐに歩くことを表し、ドアにとまっている青い鳥は、左右に揺れながら進み、自我の外にあるものに新鮮な興味を持つことを表しています。

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