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ペンタクルス9(2021年3月18日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座28度「満月の下の肥沃な庭」です。17日18:10頃28度に入ります。

満月には、月は地球の影に隠れ、新月で月に注がれた太陽の意志は、満月で形になっていきます。物質化する力が働きます。私たちは、はじめに二つに分かれ、そして四つに分かれることで世界内存在になり、恒星が地上化するとき自己分割して下りてきますが、この分割の法則には、物質化する力、形にする力が働いています。

それは地球と太陽そして月の影響によって可能になると言えます。気が混沌とするなか、はじめに天ができて、それから大地ができ、その後「神世七代」が登場するように、はじまりの陰陽化の力を、魚座28度は表し、そして29度の七色に分光するプリズムは「神世七代」を表します。

天と地に分かれる様子は、混ざり合ったものが分離していくようでもあり、立ち昇っていくものと、重く濁っていくものに分かれることで、天と地が生まれます。この根源的な創造原理は、小さく薄められて働いていますが、魚座26度27度で惑星グリッドから太陽グリッドに飛び込むように、精神と物質が筒抜けになり、個人の限界をとうに超えてしまうと、28度では原初的な原理に直接触れることになります。

天が生まれ、大地が生まれるという根源的な陰陽化とは、意志を持った瞬間に分かれ、意識が生じる瞬間に分かれる、というダイレクトな形成力です。望んだ瞬間形になり、思った瞬間目の前に現れます。この振動密度の地球では、根源的な陰陽化の形成力が働くには、重すぎるところがあり、少々体験できても、すぐ個人の枠に戻ってしまうように思います。

今日のカードはペンタクルス9。物質性が9という本質的自己に従います。本質的自己が社会内を歩くとき、常識や倫理、地上原理に基づかないため、地上から見れば、ひどく不安定な生き方に見えるはずです。働いていたかと思ったら、家もなくす自体になっていたり、突然優雅で豪華な世界一周旅行に出かけたり、社会内における安定した生活から見たら、全く予測不能でしょう。

精神に物質が反応し、精神が物質化するということは、物質の安定に依存しない、安定性に頼ることができない生き方なので、果たしてそのような生き方を望む人がどれだけいるのだろうか、と言うところです。誰しもが望んだ未来を生きたいと思い、夢や理想を具現化したいと考えるものですが、確かに望んだ今を生きていて、心にあるものは形になっています。

陰陽化の形成原理をペンタクルス9で表すのは無理がありますが、お金や物質に対する思い込みとその拘束力は、人を地上に縛り付ける最たるものなので、その固定観念を打ち破ってしまうペンタクルス9は、確かに魚座28度かもしれません。

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