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2女教皇(2020年12月18日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、射手座27度「彫刻家」です。12月17日20:40頃27度に入ります。

25度ではロゴスに肉づけされた豊かなイメージが作られ、26度ではロゴスという旗を掲げ、27度ではロゴスが形になります。

彫刻家は、硬い素材を削って、物の像を立体的に表します。24度のとき、アナハタが開発されることによって、平面から立体へと知覚が変化すると、物事を多彩に複雑に理解することができるようになると説明しました。27度が絵ではなく彫刻なのは、射手座が辿り着いた知恵や理解が、平面ではなく立体だからです。

27度の彫刻家は、硬い物質世界にロゴスを貫き、ロゴスによって形を作り出し、つまり物質世界の現実を変化させます。形になるとは、心にあるものが少しずつ硬くなることですが、振動密度が下がり、物質密度が上がると、精神は感情になり、いずれ物質になります。精神がそのまま物質になることはなく、精神とは中空に浮かぶリアリティです。精神は粘着力のある感情に落とし込まれると、物質になる可能性が出てきます。

中空に浮かぶリアリティに慣れない私たちは、言葉にすることではじめて本心を理解し、絵に描くことで本質を理解したりします。物質世界に現れ、目で見ることができると、それについて知っていると感じます。理解しているものからは解放されることを考えると、射手座27度の彫刻家は、精神を形にすることで理解し、そしてまた向上心を燃やすのかもしれません。

今日のカードは2女教皇。女教皇が手に持つ書物はアカシックレコードだと言われ、この書物に書かれている通りに私たちは生きています。アカシックレコードは必要な箇所しか読めず、肉体を持った私という、今ここでの人生がすべてだと考える人は、それしか理解できないということです。

アカシックレコードは変性意識状態で読むもので、エーテル体の知覚を使います。芸術家が作品を作るとき、出来上がるまで何を作っているのかわからず、精神が集中した創作活動は変性意識状態になっているものです。作品を作るとき、物語を書くとき、夢を見ているときは変性意識状態です。

射手座27度の彫刻家は、硬い素材を刃物で掘り、つまりロゴスによって物質世界を掘り起こすことで、アカシックレコードを読むのかもしれません。物質世界とは肉体を含むことを考えれば、資質を掘り起こすことになります。掘っているときは何を掘り起こしているのかはわからず、出来上がったものをよく見ることで、はじめてそれが何か理解します。

私のホロスコープリーディングもそうですが、平面図形のホロスコープを一通り読んだ後は、クライアント本人が何を引き出そうとするかはお任せで、私は代理人のように読んでいくことになります。平明図形のうちは何を知りたいか、どこまで読めるかはわかりませんが、その本人を通したとき立体になり、すると伝えられる箇所は決まってくるし、多彩に具体的なものになります。

射手座26度はロゴスを掲げ、それは信念を打ち出すようなものでしたが、27度ではその通りに行動してみることで、自分自身の素性を知ることになるのでしょう。

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