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5法王(2020年12月21日)

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今日のサビアンシンボルは、射手座30度「法王」です。12月20日19:25頃30度に入ります。

最後の度数30度では、次のサインへ飛び込むために、サインの性質を吐き出します。境界線を越えると、それまで信じていたものが使い物にならなくなるので、超えるときにはそれまで着ていたものを脱ぎ捨てる必要があります。山羊座に入るために、射手座の向上心は無効にする必要があります。

射手座は飛ぶことをやめ、着地点から射手座の火を解放します。上昇していた精神は、山羊座の箱に拡大していきます。上昇し続ける火は、大地を離れいずれ消えてしまいますが、元素の循環により、射手座は山羊座に移行することで燃え続けることができます。山羊座の集団原理や信念体系に収まることで、具体的で実際的な知恵になり、ようやく射手座の精神は他者に伝わり拡大します。

飛ぶことをやめると精神性は横へと拡大し、他者へと伝わり始めます。今ここにあるものは限界性があるローカルルールですが、それを用いることで、今ここに生きる人が理解できるものになります。このようなことがテーマになってくると、飛んでいる場合ではなく、地上に関わらなければならなくなりますが、螺旋階段を昇っている一段上の射手座は、着地することなく、山羊座の箱の中心に浮かぶでしょう。

射手座30度の法王は、タロットカードの5法王のように、恒星が下りてきたそのままの姿で地上に接します。解放された精神性や思想に集まる人々を通して地上との接点を持つということです。

今日のカードは5法王。カードの絵柄を見ると、法王が座る椅子の背もたれは、生命の樹のように左右の柱があり、中央の柱を法王自身が担っているように見えます。法王は、陰陽化したものを利用しながら、天と地を繋ぐごうとしているということです。左右の柱に関わらない中央の柱は、何にも興味を持たず何もしない、女教皇のようなものですが、陰陽化したものを利用すると、法王の言葉は脚色され、大袈裟になり、歪曲されていきますが、それによって惹きつけられる人も出てくるでしょう。

射手座が今ここにあるものを利用して、他者に伝えようとすることは、法王が陰陽化したものを活用することに似ています。射手座は陰陽化を解き、より上位の次元に拡大していくことを目指し、つまり中央の柱を真っすぐに上がろうとするわけですが、山羊座は陰陽化した限定された世界なので、山羊座から見れば、射手座は法王のような存在となります。

射手座の上昇する精神を、山羊座は肯定したり否定したりするので、風当たりが強くなることもあります。ですが法王は我関せずで、地上原理を理解しません。

法王が天と地を繋ぐということは、そこには階層があるということで、そのヒエラルキアの法則を地上に持ち込んだとも言えます。山羊座の世界もまた、弱肉強食の階層化された世界なので、実は射手座30度の法王が持ち込んでいる法則だと言えるでしょう。

上昇し下降してきた法王は、大地に直接つながらない故に、複雑な工夫をして地上との接点を持ちます。山羊座との境界線に立つ射手座30度は、存在の根拠を恒星に置き、視点は人々に向けられています。天と地の法則の違いに対して、そのコントラストを利用して多彩に大袈裟に上と下を繋ごうとします。左手は恒星に繋がり、右手は野心や欲望を抱いているかもしれず、山羊座世界での達成を目論んでいるかもしれません。

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