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ソードナイト(2021年3月9日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座19度「弟子を指導する巨匠」です。8日17:45頃19度に入ります。

19は、10と9を同居させます。10は社会や環境に順応する生き方で、いわば光の側です。9は本質的自己という恒星意識に基づく生き方で、光に対して影の側です。光の側には肉体を持った私という個人がいて、影の側にはエーテル体という非個人の私がいます。

光と影を同居させ、個人の私と非個人の私が対話することは、魚座の非個人と乙女座の個人に流通があるということです。肉体を持った私は個人に閉塞し、エーテル体の私は恒星に回帰しています。肉体とエーテル体が引き裂かれバラバラにならないように、個人性を無視することなく指導する必要があります。

魚座19度の弟子を指導する巨匠は、自分の中の個人性に向き合い、自己想起するように、感情体をよく見ています。個人性とは肉体を持つことで生じるものなので、肉体を持って生きる以上、センサーのように働く感情に同一化することなく、意識化しなければいけません。

そんなことをし続けている人の言葉や振る舞いは、個人に閉塞した人たちからすれば、気づきを与えてくれるものであり、手取り足取り教えてもらうことでは得られない知恵です。

19度の巨匠は、実は様々に工夫を凝らしています。14度や15度のように、わかる人にだけわかればよいわけでも、親切に教えるわけでもなく、自らが気づき、悟ることのできる方法を生み出します。巨匠が体験していることを、言葉にすることなく、そのまま体験させるような方法は、エーテル体でならできます。

夢を解説するときに、夢の細部を掴んで事細かに説明するのでも、夢の意味を直接言葉にするのでもなく、普遍的なことを話していると、夢の体験が変化し理解が進みます。自ら気づき、理解しているという実感と共に、意識は拡大していきます。

私は、福祉、教育、心理の三本柱の心理教育学部にいたので、誰かのためになりたい人が多い環境で学んでいましたが、その4年間で確かに実感したのは、「手出しをすることほど、人の邪魔をすることはない」ということです。シャーマンの研究者や、コラージュ療法や芸術療法など、わりに変人教授ばかりだったので、その点に関しては言わずとも詳しい先生が多かったのではないかと。

今日のカードはソードナイト。ナイトは地上に足を着けず、太陽系全体に意識が広がる全惑星意識です。地上に足を着けた惑星意識に対して指導することができます。

地上に立つ者同士が、指導者と生徒になるときは、個人を越えた体系やマニュアルに沿って指導することになりますが、大地に着地せず、高く広い視点を持つ全惑星意識の指導は、恒星の意図に基づき、その仲介者として新しい方法を持ち込みます。クイーンよりも社会に積極的に関わるナイトは、どんな分野、どんな立場であろうと、弟子を指導する巨匠になるでしょう。

ナイトの生き方そのものが、ペイジにとっては気づきを与えてくれるものです。ナイトが、ごく一般的な事務職をしていたとしても、その人がいる職場は、気づきを得たい人が出入りします。

ソードは知性や理性、知識や知恵に関係します。ソードナイトは、知恵に至るように理解を促します。ソードは分化し整理する性質があるので、大地に絡まった部分を整備することで、思考に纏わりつく感情を軽くし、見えなかったものが見えるようにします。

魚座19度が天と地を繋ぐ道となるワークを見出すのなら、高次な思考が働いている必要があります。「魚座19度を説明できるカードはあるのか」と考えたとき、キングやクイーンよりも社会に関わり、天と地を繋ぐ仲介者になることができるのはナイトだと考えられます。道となるワークを実際に提供できるのは、キングとクイーンの意識が働くナイトです。感情に汚染されない思考によって、魚座19度は弟子を指導する巨匠になることができるでしょう。

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