見出し画像

カップの5(2019年6月16日)

今日は小アルカナのカップの5です。

カップは水の元素を象徴し、感情や気、結合力を表します。
5の数字は外への放出を表します。

カップの5は、感情や気、持っているものを手放すことを表します。
感情や持ち物を手放すことは、すっきりして前向きになれる場合と、痛みとして感じる場合があるでしょう。
また感情や気は「疲れて眠りチャージして放出する」を繰り返すものなので、放出し続ければ自分自身の喪失に繋がります。

今日のサビアンシンボルは「パームを刈る男」です。
自然の摂理に沿って育つパームの枝を、完成イメージに向けて無駄な部分を刈るように、目的に向けて必要のないものを排除することを表します。
あらゆる影響の侵入により可能性は無限ですが、だからこそ道に迷うことも現代社会ではよくあることでしょう。
自分の真の目的のために意味のない可能性は捨てていくことも大切なことです。

カップの5には、実現させたいことや欲しいものへの期待感も含まれます。
期待感に満たされるのはカップの7ですが、5は不毛な期待感や欲しいものを追い続け疲れ果てることも考えられます。
「余計な気の使い方」を捨て、自分の目的に向かって集中していくことで、期待とは違うところから欲しいものを手にいれることができるでしょう。

「パームを刈る男」は感情や身体を無視しがちで、排除しすぎ偏った考えになりやすいので、カップの5の感情や気の喪失感は大切な指針と言えます。
植物は必ずしも人の意図通りに育つとは限らず、植物は植物そのものの気に沿って育つものです。
その気を読みながら、自然なあり方と人の意図との丁度よい流れを掴むのも、知性の可能性と言えるでしょう。
自分のあるべき姿を見据え、伸びゆく方向性を見定め、気を読むように必要不必要に分けることが重要です。
意味はわからずとも残しておく可能性があってもよいのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?