今日は小アルカナのペンタクルスのクイーンです。

ペンタクルスは形あるものや身体、感性や資質を表します。
人物カードのクイーンは創造の受け皿です。
ペンタクルスのクイーンは、現実化を育む器を表します。
水の元素のような感情的包容力ではなく、過剰も不足もない包容力です。
自分の資質に基づいた才能や人間関係、心を育てます。

今日のサビアンシンボルは「巣を作る猟鳥」です。
自分の羽根で巣を作り子を育むことは、命を育み存続させようとする動物的な本能です。
誰かとの温かい生活や、仲間との親密な関係を守り育てようとします。
個人を超えたものの一部として個人の目的は失われますが、より大きな目的のため充実感と安心感を得ます。
大いなるものの一部として、人間的で動物的な本能によって、個人が再生されていきます。

母性を感じるサビアンシンボルです。
クイーンは育むものの象徴ですが、愛情を表す水の元素ではなく土の元素がでました。
「巣を作る」わけですから、その包容力や育てる力は愛情で囲い込むものではなく、安全と安心を確保し、その中で自由に育っていくことをテーマとしています。

愛情を与えようとしなくても、守られ安心を感じることさえできれば、自ずと心は育つものです。
母性とは水ではなくすべてを内包する土であることは、とても大切なことでしょう。

今日のサビアンシンボルは、動物的本能により個人が再構築されていくことを表します。
個人を捨てた大きなものの一部であることの、喪失感と安心感から、少しずつ自分らしさを取り戻していきます。
大きく新しいサイクルに入った今、これから取り戻す自己はより大きなものとなっています。

ペンタクルスのクイーンは、その新しい自己を育てていくことを表しています。