今日は小アルカナのワンドのエースです。

ワンドは火の元素で精神性や哲学性を表し、それは形はなく勢いのあるものです。
体を動かし現実を作り上げる、原動力であり意欲を表します。

エースは１で始まりです。
何もないところから飛び込み、ここから始まるということです。

ワンドのエースは、意志やアイデアが生まれることを表します。
天から地に種がまかれ、天と地を繋ぐように木が伸びていきます。

自分の意志やアイデアだと思うことは、実はより高次の意識からもたらされたものです。
その種である火という生命力を発芽させ育てるのは、土と水と風です。

ワンドのエースは、直観や思いつきとして意志を受胎します。
体という土に意志やアイデアという火を受胎します。

今日のサビアンシンボルは、乙女座２７度「お茶会をしている高貴な貴婦人」です。

社会的な役割を果たす自分ではなく、本当の自分を取り戻していきます。

お茶会をしている高貴な貴婦人は、社会情勢も明日の仕事もお金のことも気にしていません。
リラックスした気楽な雰囲気と心には、本質的で超越的な力が降り注ぎます。
それは神に仕える巫女のようにです。

難しく考えず心配事もせず、気楽に楽しく過ごすことで、本質的な生き方を取り戻していきます。
取り戻すことで心はより開放され、大きな力となります。

高貴な貴婦人が受け取る力は、ワンドのエースが表すような意志でありアイデアです。
天の意志を受胎し出産し育む力を、高貴な貴婦人は持つということです。

気楽な雰囲気に神の力のような意志が宿り、例えば権力ある夫にその力は伝わり、具体的に実行されていきます。
つまり天と地を繋ぐ媒体としての働きがあるということです。

人が生きる意味とはそこにあります。
受け取り伝え実らせる。
それは天と地を繋ぐことになります。

ワンドのエースにも高貴な貴婦人のような「受胎」という意味があります。