見出し画像

15悪魔(2021年3月19日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、魚座29度「プリズム」です。18日18:15頃29度に入ります。

もともとは「角柱」という意味の言葉である「プリズム」は、光を分散します。プリズムの形状を変えれば、光の進む方向を変えることもできます。一つの光がプリズムによって7つに分光する様子は、はじまりの意志と二極化という形成力、そして7つに分かれることで生命体となることを表します。このシステムによって世界が生まれ、環境に存在することができます。

28度で天と地を分ける原初的な形成力に触れると、7つに分かれる前の起点に戻り、改めて7つに分かれた枝葉に下りることができることを知ります。大きな自己は小さな自己を7つ抱えていて、大きな自己から見ると、今ここで生きる私は、7つのうちの1つに見えます。私の体験では、川に下ろされたバケツを引き上げると、そこにはガラスの器が入っており、横でペルセウスが「もっと頼ってください」と言い、「はっ」としました。このガラスの器は過去世や来世といったもので、起点に戻ればいつでも取り出し可能です。

7と言う数字は、上から下へ流れ落ちる勢いがあり、止まることがありません。7つに分かれたうちの一つは、また7つに分かれ、そのうちの一つもまた、7つに分かれていきます。創造の過程は止めることができず、小さいものがたくさん増えて落下していきます。この7つの分光は、今ここでの生活にも反映され、走り出したものを改善するためには、根本に戻らなければなりません。悪癖と呼ばれるものがあるとするなら、根本を改善する必要があります。

魚座を遥かに越えた大きな世界である牡羊座に突入するため、揺らぐことのない自己を次の30度で形成します。魚座26度からのプロセスで、起点から再び7つに分かれることが可能になり、29度では、改めて本質的自己としての生命体になります。

今日のカードは15悪魔。自己分割して下りてくる恒星は、世界の中に自己を分散させていきます。プリズムが一つの光を7つに分光するように、悪魔は創造の意志による分割によって存在することができます。自己を分割したものとして、恒星である太陽は惑星を抱え、大きな自己は小さな自己を抱えます。

自ら発光することができないにも関わらず、地球はまるで独立しているかのように太陽になりすまし、小さな自己もまた同じように、一人で生きているかのように肉体に閉塞しています。太陽から見れば地球は自己の一部であり、肉体を持った私は大きな自己の一部です。

世界に自己を分散させ、世界に自分に関係のないものなど一つもない悪魔は、個人性という枠を越えて全方位的に光を放っています。起点に戻ると、7つに分かれる自己を知ることができ、任意アクセスが可能となります。すると一つの小さな自己が、他の6つを反映したものをコンパクトに収納していることにも気がつきます。過去世あるいは来世というような記憶を内包していることに気がつくということですが、それはつまり、立方体の6つの面、8つの頂点を自分として自覚し、箱の中点を取ることができるということです。立方体の中点と7つに分かれる前の根本は、形状を変えた同じものです。悪魔は中点から、箱を壊すように全方位的に飛び出し、発光しています。

絵柄では、悪魔は地上に接することなく台の上にいて、下にいる小悪魔をこき使っています。つまり自己分割して下りてきた恒星は、世界に自己を分散させても、地に足を着けることもなければ、世界に取り込まれることもありません。

魚座29度は30度で自己を結晶化させるために、根本に戻り自己分割して地上化します。本質的自己という大きな自己を取り戻し、世界内に取り込まれることなく、生命体として環境に入ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?