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11力(2020年12月13日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日のサビアンシンボルは、射手座22度「中国の洗濯物A Chinese laundry.」です。12月12日22:45頃22度に入ります。

「A Chinese laundry.」というと、アメリカのクリーニング屋が思い浮かびます。wikiには次のようにありました。

19世紀後半から20世紀初頭にかけての米国とカナダでは、洗濯労働者の職業は中国人と強く同一視されていました。差別、英語力の欠如、資本の欠如により、中国人移民は最も望ましいキャリアから外れました。1900年頃、米国の中国系男性の4人に1人が洗濯物で働き、通常は1日10〜16時間働きました。

外の世界に出て、新しい自分になろうとしたとき、様々な条件から、できることには限りがあると気がつきます。中国人がアメリカでできることを模索した結果、自分らしさを取り戻し、クリーニング屋を始めるようにです。

これは精神性の追求や向上に、肉体や地上原理が追い付かず、抵抗することを表します。向上心に実際的な環境や条件がそぐわないことは、誰でも体験するもので、想念にどんより後から追いついてくるのが物質です。

射手座21度で限界を越えて無理をした結果、22度で慣れ親しんだ資質を思い出します。夢に出てくる外国や外国人は、恒星や恒星意識存在を表すことがありますが、アメリカで差別や欠如から、中国人が自分らしさに引き戻されるのは、恒星意識に触れたとき、地球に慣れすぎた粗雑な感情体に気がつくことに似ています。

今日のカードは11力。力のカードは獣と女性が描かれ、女性は獣を手なずけています。この動物が、愛情や共感といった生命の維持に関わる本能を表すなら、動物と仲良くなることは、身体性を大事にすることに繋がります。

またこのカードの動物が、慣れ親しんだ癖やこだわりを表すなら、この動物を対象化し飼い慣らすことは、人の本来性を取り戻すことに繋がります。またエジプトの神々のように、神と人が一体になることを考えると、力のカードの動物は下りてきた恒星意識を表すことになります。

なんにしても力のカードは、人間になるため、本来性を取り戻すための自覚を促すカードだと言えます。慣れ親しんだ癖やこだわりを手に取って見ている、身体を大事に扱うということは、射手座22度が改めて取り組むテーマでしょう。

思考と感情と身体のうち、感情だけが恒星に届きます。恒星にたどり着いた感情体が下りてくると、身体を引き上げることができます。これを四元素で考えてみると、思考は風、感情は水、身体は土なので、水が上がり下りてくると土を引き上げることになります。火は恒星意識とすると、下りてきた恒星意識によって感情体は引き上げられ、つまり火が水を引き上げることになります。そして下りてくることで、身体性に働きかけます。

エーテル体の大地に下りてくる恒星意識によって、身体性が進展するのは、エーテル体の身体が再生するようなものですが、アンカーのように土の大地に下りる肉体は、このエーテル体に基づいたものになります。

射手座は精神性が強調されるサインですが、一度一度見ていくと、飛び上がるための身体を手に入れようとしていることがわかります。バラバラにならないように、上がるために正当な道筋を開拓していくのが射手座の目的であり、11力のカードもまた、下半身の動物のケアを怠ることはありません。

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