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20審判(2021年3月13日)

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今日のサビアンシンボルは、魚座23度「精神主義的な現象spiritist phenomena.」です。12日17:50頃23度に入ります。

21度で恒星に存在の根拠を置く自己と、肉体を持った自分が合流し、22度でその生き方を理論化できると、23度で目に見える形にしようとします。人が本来性を取り戻すための、天と地を繋ぐワークを提供しようとするかもしれません。

「spiritist」は、宗教ではない精神主義を追求する組織を表すときに用いられるようで、心霊術や心霊的現象を引き起こすことを目的としていますが、つまりは精神と物質と繋ごうとする組織だと言えます。

恒星に回帰すると、なんでだか、精神と物質が断絶していることが不思議になります。人間の本来性を思い出したからだと言えますが、恒星に戻りたいと願っているうちは、早くここから離れたいのに、戻ってしまうと、意識の範囲が肉体寿命に依存しなくなり、もっと長いスパンで働き出すので、今ここで生きることに不安も不満もなくなります。

魚座23度は精神と物質が繋がった、本来の人間の在り方を示そうとします。21度22度ではイエソドまで恒星に満たされていればよかったのが、23度ではマルクトまで浸透します。精神が形になるということは、物質の中に精神を見出すということで、あらゆるものとの交流が生まれます。人という個人に閉塞せずこだわらず、個人性が消えてなくなることで、愛に至ると言ってもよいのかもしれません。

今日のカードは20審判。カードの絵柄では、上空で大天使がラッパを吹き、下の墓石のような硬い蓋が開き、3人の人物が出てきています。上から下りてくるものと、下から上がるものが描かれています。

クンダリニーとは、「ヒンドゥーの伝統において、人体内に存在するとされる根源的な生命エネルギーを意味する言葉(wiki)」です。腰に三回転半とぐろを巻く蛇がいて、この蛇が螺旋状に上昇することをクンダリニーの覚醒と言います。恒星を発見し、包まれ、なりきるとき、腰から身体ごと上昇することが重要です。腰から身体ごと上昇すると、断絶を越え、精神と物質は再結合されます。

クンダリニーが上昇するとき、3つのルートがあります。中央のスシュムナ、右のイダ、左のピンガラがあり、身体的刺激によって上昇するときは右のイダを通ると言われ、上から下りてくるものがあるとき、中央のスシュムナを上昇することになります。

審判のカードの下の3人は、イダ、スシュムナ、ピンガラを表しており、上からお呼びがかかっています。2女教皇の書物に書かれていることに、無自覚に方向づけられ、11力でその無自覚な同化から自由になろうとし、20審判で意識的に扱うことができるようになると、下から上がることができ、上から下りてくるものによって上昇します。このとき、下りてくる恒星に型共鳴し、つまり元型となっています。

興味深いのが、下から上がると上から下りてくることで、迎えに来て欲しいと恒星に意図を投げたとしても、癖やこだわりに縛られた重い下半身だと、お迎えが来ない、と言うより、お迎えに気がつくことができません。このような知識があってもなくても、軽くなると引き上げられるということです。

このカードが、時間の流れや環境からの圧力に抵抗し、想念や意志の力によって、今ここにないものを引き出す、願望実現や引き寄せに関わるカードだと言われているのは、上から降り注ぐ創造の光線がイエソドまで届き、型共鳴したものに浸透することで、形になるからです。つまり精神と物質の結合です。

魚座23度は、習慣に従った生き方に抵抗し、環境から押し寄せる力を押し返し、意志の力で理想を形にします。それは魚座21度の肉体を持った私とエーテル体の私とが合流し、22度でその生き方を理論化したことによります。恒星に触れたら下にしっかりと向き合い、底から上がることで、精神と物質は結びつきます。

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