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母の初盆、最後のお客様。

  昨夜、東京の従妹から「帰郷できたので、おばさんのお参りに行きたいです。急だけど明日はよいですか?」とメールが入りました。
  お盆には台風で飛行機がキャンセルになり、母の妹に当たる自分たちの実母の初盆にも帰ってこられなかった姉弟ふたり。

  2人に会うのはおよそ20年ぶり。おばあちゃんの葬儀の時以来、会っていなかったのです。お互いに年をとり、はじめは時を巻き戻すのに時間がかかりましたが、いつしか懐かしい子供のころに戻っていました。

  コロナ禍で母親になかなか会えなかったことを悔やむ従妹。あれもこれもしてあげればよかった、でも自分も体調が悪くできなかった。自分を責めてはいけないと自覚しながらも悔いが残り、母(伯母)の死から立ち直っていくのにはまだまだ時間がかかりそうと言うのです。

  一方従弟は、小さいときに我が家に来た時におばあちゃんがどの部屋からでてきたのか、仏壇の場所、おじいちゃんのお葬式をこの家で行ったことなどを覚えていて懐かしそうに話します(姉さんの方は全く覚えていないとか)。

  私と彼は年が離れていたせいもあり、子供の時からあまり交流がありませんでした。ぼんやりとした彼のイメージ。だから「どんな子だったかしら?」と昨晩から少し緊張していた私でした。しかし、共通の思い出を話しているうちに従弟の柔軟な性格で緊張がほぐれていった私でした。

  2人は母の遺影に手を合わせ、清楚な花束をささげてくれました。
  きっと母は喜んでいるでしょう。

  ご先祖様の遺骨は9月のお彼岸前に新しく納骨壇へお引越し。まだ皆さんの遺骨は我が家にあります。まだご先祖様たちの雰囲気があるうちにいとこ達がお参りに来てくれて、ほっとしました。おじいちゃん、おばあちゃん、みんな来てくれたよ。

  

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