【1分経済学】統計学入門 押さえておくべきポイント
皆さん、こんばんは。谷口です。
人生を通して参加することが少ないであろう結婚式に二週連続で参加してきました。
さて、本日は統計学に関して、簡単にお話ししていきたいと思います。
統計学とは
経験的に得られたバラツキのあるデータから、応用数学の手法を用いて数値上の性質や規則性あるいは不規則性を見いだす学問。
ニュースでも、「消費者物価指数」「日銀短観」「景気ウォッチャー調査」といった指標を目にすることも多いですよね。
これらの指標も、現在の景気がどうなっているのかを統計を取ることによって計測し、どんな経済政策をすればいいのか、その判断基準としているわけです。
また、より身近な例としては、TV番組の視聴率があります。TV番組の視聴率も、いくつかの世帯をピックアップして、どの番組をどれくらい見ていたのか、などを計測しているわけです。
実際にどのように活用していくのか
私達の身近にある統計として、「アンケート」があります。
アンケートを取った経験がある方も少なからずいらっしゃると思いますが、注意点があるので、それらを挙げていきます。
・母数は最低でも30は必要であること
・無作為であること
アンケート結果を信用するためには、これら2点を少なからず守る必要があるでしょう。
※専門的な用語でいうと、中心極限定理や無作為抽出といった話の中で、それぞれ出てきます。
そのデータは信用できるのか
私は普段、メーカーの営業として働いているのですが、ある新商品を販売する簡易マニュアルに以下の記載がありました。
「女性11人に実際に商品を触ってもらい、その意見を元に商品開発を行いました。」
果たして、このヒヤリング結果は信用のできるデータなのでしょうか。
母数は最低でも30は必要であること
私にはたった10数人の意見を反映したものが、本当に市場のニーズに答えている商品になるとは私には思えませんでした。
業態がBtoCなのであれば一般客、BtoBであれば取引先、といった売り手の意見を多数集めなければ、ニーズに合った商品の開発などできないでしょう。
無作為であること
「無作為」、つまりランダムなデータであることです。
今回の女性11人というのも、少し詳しく調べてみると、その部署にいる家族関係の奥様や親戚、友人といった極めて属性の偏ったものであることがわかりました。
そうなってくると、住んでいる地域、性別、年齢、などに偏りができてしまうため、分析するデータ元としての信用性はあまり無い、ということになってしまいます。
つまり、観察不可能な母集団から、いくつかサンプルを抽出し、そのデータを元に推測しているつもりが、ある結論を言いたいがために、都合の良い数量や属性のものを選別している、ということは起こりがちですので、その点には注意しましょう。
今後はもう少し統計学の用語なども挙げていき、簡単な分析などができるぐらいに文章をまとめていけたらと思っております。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※もし、専門家の方から見て、誤った情報だと思われた場合は、ご指摘いただけると大変助かります。私もさらに勉強していきたいと思っております。宜しくお願いします。
※みんなのフォトギャラリー、かめつるさんより画像をお借りしました。ありがとうございました。