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冬毛愛す

実家で飼っている柴犬のいちろう。

夏に帰った時は、毛の密度が薄くて爽やかだったのに、土日帰省したら冬毛でもふもふになっていた。

もふもふ。

長毛の動物だけの特権。

人はなぜ、もふもふに弱いのだろう。

もふもふ、と言葉を聞いただけで、もふもふに埋まりたくてすごく胸がキュンとなる。

胸毛がもふもふ、背中がもふもふ、尻尾がもふもふ、お腹がもふもふ、見ているだけでとても幸せだった。

ふわふわの毛を目にしている時、さらに気分が高揚する言葉の魔力。

熱々、ジメジメ、しくしく、らんらん、るんるん、等、言葉は素敵だ。

いちろうを撫でながら、もふもふを満喫してのんびり過ごした休日。冬毛に心まで温めてもらった。

そして、愛犬と歩く山道と田舎道のお散歩がとても最高だった。


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